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北韓 駐中大使館 異例的開放…'‘重大提案’説明会

登録:2014-01-29 20:38 修正:2014-01-30 08:31
主な外信記者 招請
招待を受けなかった韓国記者たちも
身分証さえ見せれば取材を許容
チ・ジェリョン大使 健在を誇示
"誹謗中断などを提案したが
南朝鮮が拒否 旧態依然
"キーリゾルブ・離散家族質問には
"待っていなさい" 言葉を濁す

29日午前9時30分、中国北京市朝陽区の日壇公園の向い側にある駐中北韓大使館の緑色の鉄門が開かれた。 30分程、門の前で待っていた北京駐在外信記者70人余りが門の前で一人ずつ身分証検査を受けた後、赤いカーベットが敷かれた大使館に入った。

 北韓大使館はこの日、異例の外信記者招請を行い、相互誹謗と軍事訓練などの敵対行為中断要求などを骨格とした北韓国防委員会のいわゆる‘重大提案’説明会を開いた。 当初、北韓大使館側は<新華社通信>と<人民日報>をはじめとする中国報道機関と<ロイター>と<イタルタス>通信、<BBC>放送など世界の主要言論だけを招請した。 だが、この便りを聞いて現場で待っていた韓国と日本の記者たちも身分証検査だけした後に取材を許容した。

 会見は大使館の講堂で進行された。 講堂の前面には金色の額縁に入った金日成・金正日父子の写真と "全党とすべての社会を金日成・金正日主義化しよう!" というスローガンが懸かっている。 講堂のロビーには金日成主席が毛沢東元中国国家主席と周恩来元総理、鄧小平元総書記と握手をしたり食事をしている3枚の白黒写真が展示されている。 片隅には金主席の回顧録である<世紀とともに>、壇君陵と万寿台記念碑など北韓の名所を紹介する小冊子が展示された陳列台、金正日国防委員長が現地指導をする写真などが展示されている。

 午前10時頃、会見場に入ってきたチ・ジェリョン北韓大使は、中国語と英語通訳を通じて1時間余りにわたり北韓の重大提案を説明した。(写真)先月チャン・ソンテク労働党行政部長の処刑後、北韓召還説が出回ったチ大使は、物静かな表情で準備した原稿を読みあげた。 彼なりのやり方で健在を誇示したわけだ。 チ大使は「我々は16日△相互誹謗・中傷の中断△軍事敵対行為の全面中止△核災難防止対策等を含む重大提案を行ったが、南朝鮮(南韓)は遺憾ながらこれを拒否する旧態依然たる姿を見せた」と話した。 彼は「国際社会は朝鮮半島で危険千万なキーリゾルブ・トクスリ(鷲)訓練などの合同軍事訓練を行っている南朝鮮と米国の策動をこれ以上許容してはおかないだろう」と述べた。 合わせて「我々は6者会談を支持する。 我々は6者会談という小船に先に乗って席についたので、残りの参加国も早く乗って、この小船が出港することを期待する」と話した。

 核問題では‘正当性’を強弁して既存の態度を維持した。 チ大使は「朝鮮半島の核問題は半世紀以上続いている米国の朝鮮敵視政策と核脅威恐喝の産物」とし「外部の核威嚇が強化されれば、これに対処する核抑制力も強化せざるをえない」と主張した。 彼は「米国の対朝鮮敵視政策が継続する限り、核問題の解決も期待できない」と話した。 ‘韓・米軍事訓練が予定通りに進行されればどうするのか’という問いには「前もって後禍を予測するのは正しくないと考える。 誰もが望まない事態を招くことになる根源を除去することが急務だ」として即答を避けた。

 チ大使は「韓-米軍事訓練が実施されれば、離散家族対面問題はどうなるか」という記者の問いには「待っていなさい」として、記者会見場を出た。この日、北韓大使館職員は‘新年福を沢山もらってください’という韓国記者たちの挨拶に「記者の皆さんも正月を祝ってください」と応じた。 一部の職員は自身の大使館連絡先も知らせるなど、柔軟な姿を見せた。

北京/文・写真 ソン・ヨンチョル特派員 sychee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/622063.html 韓国語原文入力:2014/01/29 18:16
訳J.S(1688字)

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