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‘北村(プクチョン)をいつくしむ人々’、経実連都市改革センター、文化連帯、都市連帯、緑色連合などの市民団体会員たちが2日午前、ソウル鍾路区(チョンノグ)青雲(チョンウン)孝子洞(ヒョジャドン)住民センター前で‘松峴洞(ソンヒョンドン)敷地へのホテル建設阻止のための市民団体共同記者会見’を行っている。 最近政府が‘規制改革’次元で学校周辺にもホテルを建てられるよう規制を解いて、景福宮(キョンボックン)脇の旧米国大使館宿舎敷地への大韓航空ホテル建設事業がはずみをつけている。 キム・テヒョン記者 xogud555＠hani.co.kr

"300人余りの働き口を創出できる観光ホテルが学校近隣という理由で作れない。" (ハンスン投資開発 イ・ジチュン専務)

"青年たちがたくさん就職できる働き口を阻むことはほとんど罪悪と考える。息子や娘たちが卒業して良い職場で快適に過ごせたらと思うが、無駄な規制のために阻まれるならば両親の立場として腹が立つ。" (朴槿恵(パク・クネ)大統領)

　去る20日、生中継で進行された朴大統領主宰による規制改革点検会議で出た対話内容だ。 大統領が直接指示した事項であるだけに、学校近隣に観光ホテルを建てる問題は熱い争点になっている。 住民たちは住居・教育環境が悪化するとし反発しており、観光ホテルにより創出される働き口も相当数が非正規職で満たされるという憂慮も出ている。

　314室の客室を備えた観光ホテルが開業すれば、規模を巡る論議はあるだろうが、とにかく新しい働き口は生まれる。 だが、韓国ではホテルの場合、ソウルの中心部にある特1級ホテルですら非正規職が半分を越えるなど、働き口の質が劣悪なのが実情だ。 国会立法調査処が出した‘間接雇用活用実態および間接雇用勤労者勤労実態調査・分析’報告書(2011年)を見れば、2000年初中盤に清掃・施設管理・ルームメイド職種が外注化(派遣・請負)され、2007年以後からは食堂・電算・クラブなどの業務に拡大した。 非正規職に転落したホテル労働者は、月100万ウォン(10万円弱)内外の低賃金と雇用不安に苦しめられている。

　ソウルのＳホテル、Ｒホテルなどの特1級ホテルでは、非正規職が正規職より多いと調査された。 大韓航空が推進している豊文(プンムン)女子高そばの特1級ホテルの事情も大きく変わらないと見られるが、今回できるソウル永登浦区(ヨンドンポク)堂山(タンサン)小学校そばの観光ホテルは特2級または1級ホテルを推進しており、働き口の質がさらに悪いものと見られる。 ホテル労働者が加入している民主労総サービス連盟イ・ソンジョン政策企画室長は「ホテルが多くなって利潤を出すために最近新しくできたホテルは核心部署だけを除いて、ほとんどを非正規職で採用している。 ソウル江南(カンナム)の特1級ホテルは、管理職10%を除く90%を非正規職として雇用している」と話した。

　住民たちの不安と葛藤も高まっている。 ホテル予定地のそばにある韓信アパートのイ・ジョンフン入居者代表は「区庁長はこの前まで住民たちを尋ね歩いてホテルを建てないと約束したが、大統領懇談会以後に突然態度を変えた」として「外国人相手に風俗店ができるに決まっている」と話した。 堂山小学校に通う子供を持つチョン・サンスク氏は「住宅街になぜホテルを作るのか、納得がいかない。 ホテルがある他の町内に行ってみれば、夜明けに風俗店のビラが路上にばら撒かれている。 子供たちが見るかと思えば恐ろしい」と話した。 ホテル予定地の近所には‘ホテル新築 猛烈反対’と‘歓迎 家族ホテル’と書かれた垂れ幕がそれぞれ掲げられていて、住民たちの葛藤を予告している。

　生中継に出てきたハンスン投資開発イ・ジチュン専務は、<ハンギョレ>との通話で「観光産業は育てる代わりに、風俗店は絶対に入ってこれないよう政府が防ぎ、もし有害なことがホテルで発生すれば強力に処罰する方向で行かなければならない。無条件に阻むことが正解ではない。 住民たちと十分に対話する」と話した。 永登浦区庁は3日、住民たちとホテル関係者たちの対話を斡旋する予定であり、今月5日か遅くとも17日までには結論を出すという態度を示している。

キム・ソヨン、パン・ジュノ記者 dandy＠hani.co.kr