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“怒れる民心”に押されて労役中断・・・5日分25億ウォン 棒引き

登録:2014-03-27 20:53 修正:2014-03-28 00:06
検察、ホ・ジェホの“皇帝の労役”中断させたほんとの理由は・・・
光州(クァンジュ)進歩連帯と光州市民団体連合会、光州全南女性団体連合などの市民団体会員たちが26日午前、光州東区の光州地裁前で記者会見を開き、罰金254億ウォンを言い渡されたホ・ジェホ元テジュグループ会長に“日当5億ウォンの労役”を決定した裁判所を批判するスローガンを叫んでいる。光州/連合ニュース

罰金宣告猶予に非難殺到するや
「隠匿財産発見の手がかり…罰金とりたてよ」
検察、ホ会長帰国前に
美術品など借名財産すでに把握

 検察が日当5億ウォン(約4700万円)の“皇帝労役”という論議を呼んだホ・ジェホ(72)元テジュグループ会長の労役を中断させ、未納罰金を取り立てることにしたことに法的な問題はない。しかし、当初、1審でホ元会長の罰金を宣告猶予してほしいと要請した検察が“皇帝労役”に対する非難の矢が自分たちに向けられるや、労役の中断という史上初のカードを取り出したという指摘が出ている。

 労役中止は一種の刑の執行停止だ。 一般的に刑の執行停止は、受刑者が健康上の理由を挙げて申請するのが普通だ。しかし今回は、検察が刑の執行を停止すると言い出したわけだ。 特に罰金を払えないと見て労役をさせ、再び労役を中止して罰金を取り立てるというのは前例のないことだ。

 最高検察庁は26日、一日かけた法理検討を経て、ホ元会長の労役の中断が可能という結論を下した。刑事訴訟法492条では、罰金や科料を完納できなかった人に対する労役場留置の執行は、刑の執行に関する規定を準用するとなっている。労役場留置も一般的な意味の“自由刑”執行のように管理するという意味だ。自由刑は「健康・高齢・出産・保護しなければならない親族がいる場合」、「その他、重大な事由がある場合」などに限って例外的に刑の執行を停止できる。したがって、労役場留置も同じ理由で中止できるというのが検察の判断だ。

 ソウルのある部長判事は「罰金を執行するのが原則であり、財産がなくて罰金を払えないという点が確認されれば、労役場に留置することになる。したがって隠匿財産が発見されれば、労役場から出して、罰金を執行するのが法理的に正しい」と述べた。しかし、“労役中断後罰金執行”という先例を残したという点は今後検察にとって負担になるかもしれない。 財産があるにも拘わらず、隠したまま罰金の代わりに労役を“選択”する受刑者たちがいる状況で、彼等のうち誰をどのような基準で選び出して刑執行停止の対象とすべきかがあいまいだからだ。検察が労役を選んだ彼らの財産をシラミつぶしに探すというわけにもいかない状況だ。

 ホ元会長に対する検察の罰金執行意志が弱かったのではないかという批判も出ている。 罰金を支払わせることもできたのに、ホ元会長が去る22日にニュージーランドから帰国したとき労役場に留置して、罰金額だけを減らしてやったのではないかということだ。 裁判所関係者は「ホ元会長の労役を中断させるということは罰金を支払わせることができるという意味だが、そうならば、帰国直後に拘引して、簡単な調査だけして帰宅させ罰金刑を執行すべきだった。 5日間、労役場に留置して25億ウォンの罰金だけまけてやった格好になった」と指摘した。

 検察がホ元会長の労役中断という超強手を使ったのは、罰金宣告猶予を求刑した自分たちに“皇帝労役”を放置しているという批判が回ってきたからだ。 光州地検は2008年9月25日に508億ウォンの脱税を指示して100億ウォンを横領した容疑でホ元会長を起訴した後、懲役5年に罰金1000億ウォンを求刑しながら、「脱税した税金を納付し、横領金も弁済供託した」として、異例の罰金宣告猶予を要請した経緯がある。

キム・ウォンチョル記者 wonchul@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/630084.html 韓国語原文入力:2014/03/26 22:46
訳A.K(1732字)

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「食い逃げ会長 ホ・ジェホ、時間当たり賃金は6250万ウォン…」

ホ・ジェホ元テジュグループ会長 刑務所で2日休んで罰金10億 棒引き
ネチズンたち「人の値打ちに1万倍の差、それが可能な社会」と批判

 ホ・ジェホ元テジュグループ会長が刑務所内で2日休んで罰金10億ウォンを棒引きされたというニュースが24日に伝えられて、ツイッターユーザーたちは憤慨した。 人の値段にあまりに差がある現実に対する剥奪感が大きいようだ。

 '@JI***'というIDを使うツイッターユーザーはこう書いた。「私が罰金を出さなければ1日5万ウォン。 テジュグループのホ・ジェホという奴は5億ウォン。1万倍の差が生じる基準は何か。私よりジャックポットを打ち上げる確率が1万倍高いのか。そいつの臓器は私のより1万倍高いのか。そいつの糞は隕石になるのか。私より1万倍もハンサムか?」

 別のツイッターユーザー(@dd*****)は「ただ息をしていただけのあなたの一日が私の5000日分の価値だから、5万年生きるわけだね。いいなぁ、そんなに長く生きられて」と皮肉った。ネチズン'@go****'はホ元会長の時間当たり賃金が6250万ウォンという計算を出し、また別のネチズン(@bu****)は「人の値打ちに1万倍の差ということがあり得ようか。しかしそれが現実に可能な社会だ」と苦々しい思いを伝えた。

ホ・ジェホ(72)元テジュグループ会長

 司法部に対する非難も激しかった。あるツイッターユーザー(@Ji*****)は「食い逃げ会長ホ・ジェホに一日の労役費5億を策定された判事は裁判官としての良心をもって下したのだと言い張るんだろうけれども、国民には司法に対する恨みだけが残ることになった」と指摘し、'Na****'というIDのネットユーザーは「なぜ、判事の決定は私たちの常識と違うのでしょう?」という問いを投げかけた。また別のツイッターユーザー(@sg*****)は「大韓民国の法の基準は飴売りの思うままか(訳注:朝鮮飴の飴売りが飴の長さを思いのままにしたように、自分の思うままに操作すること)。果たして、法というものがあることはあるのか」と憤りをぶちまけ、'@hc***'というIDのツイッターユーザーは「法の前に1万人だけが平等な大韓民国です。ヤン・スンテ最高裁長官の釈明が必要です」と司法部に見解表明を要求した。

キム・テギュ記者 dokbul@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/629552.html 韓国語原文入力:2014/03/24 15:07
訳A.K(1119字)

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