本文に移動

ソウル市公務員スパイねつ造事件 非公開裁判 録音公開

登録:2014-03-19 21:32 修正:2014-03-20 00:01
ユ・ウソン氏 "妹がとても怖がっている"
昨年12月、中国延吉市(ヨンギルシ)で会ったユ・ウソン氏の妹ユ・ガリョ氏が記者とインタビューする途中、過去の苦痛のを思い出し涙を流している。 ホ・ジェヒョン記者

 ソウル市公務員スパイねつ造事件の非公開裁判録音ファイルが公開された。 シン・ギョンミン民主党最高委員が19日に公開した録音ファイルは、昨年3月4日 「ユ・ガリョ氏の陳述が翻意されることがありうる」として、検察の要請で安山支所で開かれた証拠保全裁判の時に生成されたものだ。

 録音ファイルを聴いてみれば、ユ・ガリョシは検察の140項目の尋問に全て無力な声で "はい" と答えていた。 ユ・ウソン氏が2012年の(旧)正月頃に北韓保衛部の指示により北韓会寧(フェリョン)に行ってくるなどスパイ活動をしたという内容だった。 ユ・ガリョ氏は法廷に付属している別の部屋で兄の顔を見ることも出来ない状態で証言を継続した。

 しかし、弁護人の反対尋問の番になるとユ・ガリョ氏は泣きわめいた。 ユ・ウソン氏は「妹がとても怖がっている。 今(国家情報院合同尋問センターに)戻ることになれば、私もその心情がとてもよく分かる。 あの幼い女の子を独房に閉じ込め、それも一日でもなく。 女の子でなくともそうなる。 そして弁護人を送れば、弁護人が一度くらいは会わせるのが法体系ではないか」として憤懣を爆発させた。 ユ・ウソン氏は「弁護人を選任するとここで言え。 弁護人を選任すると言え。 お前が韓国の法律を知らないからそうなんだ。 怖がるな」としくしくと泣く妹を軽く叩いて「もちろん国家情報院で無理に言えと言ったのだろうが事実は明らかになることに決まっている」と話した。

 ユ・ウソン氏はこの日、2012年の旧正月頃に北韓に行ってきたという自身の犯罪事実を否定する証拠をこの日法廷で提示した。 その年の旧正月に中国延吉で撮った家族の写真だった。 ユ・ウソン氏は「私が中国に行ってお前とお父さんと一緒に正月を過ごそうとして行ったのだが、その時の家族の写真もある。 その写真は何なのか。 その写真はおばけが撮ったのか」と反問した。 ユ・ウソン氏は泣き叫び、兄さんが証言する間ユ・ガリョ氏はしくしくと泣き続けた。

 ユ・ガリョ氏は韓国に来た後、4ヶ月近く国家情報院合同尋問センターでユ・ウソン氏のスパイ事件と関連した調査を受けていた。 弁護士に面会することもできなかった。 隔離されている状況で証言が行われたが、ユ・ガリョ氏は裁判が全て終わった後に兄さんの顔を見れるようにしてほしいと懇請した。 検事は「証拠隠滅の恐れがある。 主な犯罪事実を立証する証人を被告人とあらかじめ対面させるということは、事実我が国の刑事訴訟法引用と少し違うようだ」として反対した。 ユ氏兄妹は公開された法廷でかろうじて2分間対面できた。

キム・テギュ記者 dokbul@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/628944.html 韓国語原文入力:2014/03/19 18:27
訳J.S(1353字)

関連記事