パク・ウォンスン ソウル市長が、白紙化された龍山(ヨンサン)開発事業を再推進するというチョン・モンジュン(鄭夢準)セヌリ党議員の最近の発言に対して「それが可能なんですか。年末年初に交付金も送り、西部二村洞(ソブイチョンドン)の暗い雰囲気を改善しようと努力中だ。しかし、今後の方向を定めるには時間がかかるだろう。一戸建て住宅地域とKORAILの敷地、マンションなど、状況が異なるために、それぞれに合った政策が必要だ」と述べた。
パク市長は10日夜、映画<チラシ:危険なうわさ>を観覧した後、記者たちとの懇談会でこのように述べた。ソウル市長選への出馬を宣言したチョン・モンジュン(鄭夢準)議員の大型開発プロジェクトに対して明確に線を引いたわけだ。彼は景福宮(キョンボックン)脇の大韓航空ホテルの建設問題と関連しては「個人の好みの問題ではなく、一つの時代と次の世代、子供たちの未来とつながっている。 建物が1つ造られれば100年はもつのだから、このような熟慮を通して都市を導いていかなければならない」として否定的な立場を明らかにした。
パク市長はまた、「何もしない市長になるつもり」という発言に対する批判が後を絶たないことを意識したように「私が本当に仕事をしていませんか? システムを全て取り替えたじゃないですか」と言って、市民と疎通する市政革新のために努力してきたことを強調した。
前任のオ・セフン(呉世勲)市長が550億ウォンを投じたけれども、現在菜園として活用されているノドゥルソム(島)については、「ゆっくりやっていこう」と言って時間をかけて代案模索をしていく考えを示した。オ・セフン前市長時代にオペラハウスを建設するとして買い取ったノドゥルソムは、漢江ルネサンスのバブルがはじけ、現在は週末農場として臨時使用されている。
パク市長は「ソウル市長が、区役所単位で処理すべき仕事に関して非常に細かいところまで神経を使っている」というチョン議員の指摘に対しては、「自治区は予算があまりにも劣悪で、市に頼るしかない。現場市長室(訳注:パク市長が市民の意見収斂と現場把握のために2013年から運営しているシステム)を巡って、10年以上未解決状態にある懸案を見つけて予算を投入した。こうやってみたら、市民の肌に感じられるものが多かった」と反論した。
パク市長は地方選挙に対する自信を仄めかした。彼は「セヌリ党候補としてチョン議員が出たら一番やりにくいのではないか」という問いに「どうせ(競争)するからには、実力のある方たちとしなければならない。2年間学習して政策を作ってきたので、これからやるという人たちとはかなりの差があると思う」と述べた。6・4地方選挙の費用についても「心配していない。2011年の補欠選挙でも“ウォンスン ファンド”を募金して一文もかからなかったし、その後に全て返済し利子まで付けた」と答えた。 「今回は民主党で支援してくれるが、それを全部使わなくても済むと思う」と述べた。「年俸1万ウォンのソウル市長になる考えもある」というチョン議員の発言に関する質問には「私はそれでは不渡りになってしまう」と言って笑い飛ばした。
チョン・テウ記者 windage3@hani.co.kr