離散家族対面行事を一週間後に控えた12日、政府は暴雪が降った金剛山(クムガンサン)地域対面行事会場に対する緊急点検結果を説明した。 現在、南韓側対面団が移動する出入り事務所~金剛山道路は除雪を終えたが、北韓対面団が移動してくる元山~金剛山道路はまだ車両通行が容易ではないと知らされた。
統一部当局者はこの日、金剛山点検結果をブリーフィングしながら 「我が方は出入り事務所から金剛山まで約20km区間を除雪しながら入り、往復2車線中の一車線を確保した。 行事開催には問題がないと見る」として「北韓赤十字関係者も9日、平壌(ピョンヤン)から金剛山に到着して支援する意向を明らかにした。 (北側との)協力がうまくいっている」と話した。 金剛山近隣には現在までに2.5mほどの雪が積もっていて、わが方は人員40人余りと除雪装備9台が投入されている。
我が方の対面団が移動する東海線道路南北出入り事務所(CIQ)から金剛山行事会場までは緊急除雪作業を開始し車両移動が可能になった状態だが、北韓対面団が移動する元山~金剛山道路は依然として除雪中だ。 この当局者は「北側離散家族対面対象者が移動するコースを見れば、平壌から元山までは疎通が円滑なようだ。 しかし元山から金剛山までにいくつか峠があり北側関係者たちはそこを歩いて通過したと聞いた」と道路状況を伝えた。 彼は「北韓は地域別に道路を管理しているが、地域住民たちが雪を片付ければ行事は難しくないと考える。特に(除雪作業を)支援してほしいという話はなかった」と話した。
政府は緊急除雪作業と共に暖房対策準備にも腐心している。 暖房燃料として液化天然ガス(LNG)を使う外金剛(ウェクムガン)ホテルとは異なり、金剛山ホテルは電力を使っている。 政府は非常発電機3台を別途稼動し、暖房に支障が出ないようにする計画だ。 この当局者は「80才以上の高齢な方々の健康が憂慮される。(対面行事は)雪との戦争になるのではないかと思う」と話した。
ハ・オヨン記者 haha@hani.co.kr