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‘鼻をふさいだ’ユン・ジンスク、風邪を証明? ユン・ジンスク海洋水産部長官が4日午後、国会で開かれた農林畜産食品海洋水産委員会に出席し、麗水(ヨス)油流出事故関連質問に答えている間、頭を下げて咳をしている。 イ・ジョンウ先任記者 woo＠hani.co.kr

　ユン・ジンスク海洋水産部長官が4日、麗水(ヨス)沿岸油流出事件の対処と関連して、朴槿恵(パク・クネ)大統領に公開叱責されたのに続き、国会でも強い批判を受けた。 民主党は事故現場での不適切発言で論難を起こしたユン長官の問責を要求した。

　朴大統領は午前の閣僚会議で「今回の麗水沿岸油流出問題は、安全規則を遵守しなかった上に不良申告がなされ、迅速な事後対処が不十分だった点が非常に遺憾」と話した。 また 「関連部署では今後このような事故に対して安易な態度で臨まずに、速かに対処し注意深く処理することを望む」と注文した。 ユン長官が油流出事故現場を遅れて訪問し 「当初は被害が大きくないと報告を受けて深刻でないと考えた」と言うなど、不適切な発言で物議をかもしたことを指したものだ。

　だが、朴大統領は今回も該当長官に直接的な責任を問うことはなかった。 これに先立って朴大統領は先月27日、金融情報流出事態と関連して不適切発言を行ったヒョン・オソク経済副総理に向けて「今後国民の心に傷を与える発言をする公職者があってはならず、再発すればその責任を必ず問う」と公言した経緯がある。

ユン・ジンスク海洋水産部長官が1日午前、前日午前に起きた原油流出事故による油帯が押し寄せた全南（チョンナム）麗水市（ヨスシ）シンドク村を訪れ住民の抗議を聞きながら鼻をふさいでいる。 この村は1995年にもシープリンス号油流出事故で被害を受けた村で、今回の油流出で鼻を刺す臭いが立ち込めている。 2014.2.1 (麗水=連合ニュース)

　国会農林畜産食品海洋水産委員会懸案報告でも、被害規模さえまともに把握出来なかったユン長官を批判する声が相次いだ。

　キム・スンナム民主党議員は「主務長官が‘現場に来てみたら深刻だった’と言えば、被害を受けた漁民たちはどう思うか」として 「そのような発言はもうちょっと慎重にしなければならない」とユン長官を叱責した。 また「シープリンス号事件、泰安(テアン)流出事故が起きた時も、国民がどれほど胸を痛めたか。 それに対応して完ぺきな防災訓練と防災システムを備えるべきだった」と指摘した。 これに対してユン長官は「だから(麗水事故現場に)私が行ったじゃないですか。私どもはシステムによって動いたと考える」と反論した。 ユン長官は議員が質問をする途中で「いやそうじゃなくて」と話をさえぎったり、キム・ソクキュン海洋警察庁長官に対する質問にいきなり割り込んで答えるなどの無礼な態度で、冷たい視線を浴びもした。

　海上警察が推定した油流出量が、当初の10キロリットルから164トンに増えたことについて‘事態縮小疑惑’が提起されるなど、海上警察の不良対応も指摘された。 キム・ヨンロク民主党議員は「海上警察が(送油管パイプの内)海上側のパイプはまともに調査もせず、陸上側パイプも原油タンクから油圧によって油がさらに多く流出しかねないのに流出量が164トンだと発表したことは性急だった。私が自ら計算してみると600トン以上が流出した可能性がある」と問い詰めた。

　一方、チョン・ビョンホン民主党院内代表は、午前の院内対策会議で「(ユン長官は)信頼でき責任ある長官の姿を願う被害漁民たちの胸に傷を与え、不安と不満を拡大した」として「事故経緯を徹底的に把握し、調査して、責任ある人は厳重に問責しなければならない」と話した。

チョ・ヘジョン、ソク・ジンファン記者 zesty＠hani.co.kr