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[単独]“米軍政が民主主義の母胎”…文化部,ニューライト論理書き取る

原文:2008-12-23午前11:10:12
中・高校配布 ‘建国60年,偉大な国民’ 開いてみれば
教育科学部に続き、李承晩・朴正熙・全斗煥独裁政権の美化に汲汲
4・3-5・18は1行…‘イ・ミョンバク緑色成長’は3ページかけて説明

キム・ソヨン記者

文化体育観光部が一線中・高校に配布した本<建国60年,偉大な国民-新しい夢>は1948年8月大韓民国建国の正統性と経済発展など李承晩・朴正熙・全斗煥前大統領の政治功績を知らせことに焦点を合わせている。反面、韓国現代史の大きい傷である1948年‘済州4・3事件’や1980年‘5・18光州民主化運動’に対する叙述は一文章に縮小した。
この本はニューライト団体の‘教科書フォーラム’所属教授らが作ったもので、この団体が今年前半に出して歴史学界から“日本の右翼教科書と違うところがない”という指摘を受けた<代案教科書韓国近・現代史>と大枠で似ている。

まずこの本は“大韓民国民主主義の事実上の母胎は米軍政期(1945~48)であった”という理解し難い認識を表わす。また李承晩・朴正熙・全斗煥政権の政治功績を扱った内容が相当部分を占め、独裁政権に対する偏向した評価を表わしている。特に朴正熙大統領時期の近代化関連の部分を説明するのに本の30ページほどを割愛している。本内容でも朴前大統領を‘産業化の指導者’として描写しており、当時の‘独裁政治’を美化した部分がいろいろな所で発見される。43ページには“朴正熙政府と産業化時代をより客観的に評価しようとするなら少なくとも産業化初期段階には国家主導型成長がより一層効果的だったので、そのような状況で民主的政治を実現するのは困難だったという点を認めなければならない”とまで書いている。この本はまた現政府に対しても“イ・ミョンバク大統領が去る8・15行事の時、緑色成長を国政ビジョンとして明らかにしたことは鼓舞的”だとしながら3ページにわたり関連内容を詳しく扱った。

反面,4・3事件と5・18光州民主化運動については、その意味と歴史的背景が分からないほど短く扱っている。4・3事件は48年総選挙を扱う中で“1948年5月10日施行した総選挙という歴史的事件は4・3事態で選挙をまともに行うことが出来ない済州道を除いて全国で順調に進行された”(59ページ)と間接的ながらも否定的に言及されているだけだ。5・18に対しても“当時戒厳軍の武力鎮圧と関連した米国責任論が提起されて民主化運動は順次反米・民族主義の色彩を帯び始めた”(126ページ)とやはり間接的・否定的に記述した。

ユン・ジョンベ全国歴史教師会会長は「自ら‘右派’と明らかにした団体に政府が現代史関連書籍の執筆を依頼して生徒たちに配布したということで話にならない」として「本の内容もやはり経済発展に重きを置いて結果的に独裁政権を美化している」と指摘した。これに対して文化部関係者は「教科書フォーラム所属教授たちが執筆してはいるが内容は中立的だと考える」と話した。 キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr

原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/329216.html 訳J.S