北韓は9日、南韓による離散家族対面提案を拒否する通知文で‘南韓の敵対的態度’と‘季節的問題’、‘北韓要求の未受容’等の理由を挙げた。 10日の実務接触を拒否したが、具体的理由として季節を挙げ、南北対話再開の条件としては金剛山(クムガンサン)観光を迂回的に提示するなど婉曲な語調であった。
このような態度は北韓の最高指導者である金正恩朝鮮労働党第1秘書が今年の新年辞で "南北関係改善" を3回にわたり明らかにするなど、北韓が対話を必要としている状況のためと解釈される。 韓国の対話提案をむやみに蹴飛ばすことはできないということだ。 また、北韓が離散家族対面自体には否定的でなく、人道主義的事案を露骨に拒否することに対する負担感も感じられる。 実際、北韓は通知文の最後の部分で "良い季節に向かい合って座ることができる。 南北関係改善に今後も努力する" と明らかにした。 離散家族対面の拒否ではなく、‘延期’と解釈することができるような部分だ。
北韓は今回の対南通知文で "正月は季節的にも時間的にも考慮が必要" と明らかにした。 ‘正月に離散家族対面行事を行うことは、季節的に寒く時間的に差し迫っている’という程度の意味と解釈される。 統一部のある当局者は "韓国に比べて交通・エネルギー事情などが劣悪な北韓は、真冬の旧正月頃(1月末~2月初め)に数百人が動く大規模行事を行うことに負担を感じたかもしれない" と話した。 真冬の厳寒が80~90才の高齢対面者の健康にも良くない影響を及ぼしかねないとも言える。
北韓は特に "我々の提案も協議する意志があるならば会える" として、事実上離散家族対面の条件として金剛山(クムガンサン)観光の再開を再び持ち出した。 北韓にとって離散家族対面と金剛山観光再開は一体であることを再確認した。 結局、南北両側は依然として金剛山観光再開問題を巡り互いに先に真正性を示せと要求している局面だ。
南北間の不適切な言動も互いに口実を与えている。 北韓は今回の通知文で金剛山観光の他に韓国の‘不そんな態度と敵対行為’を今回の提案拒否の別の理由に挙げた。 朴槿恵大統領が新年記者会見で、離散家族対面を提案しておきながら 「(北韓)内部問題まであげつらった」と非難している。
この日も政府は北韓の通知文に対して 「北側が人道的事案と例年的軍事訓練を連係させてはならない。 言葉だけで南北関係改善を話さずに、行動で真正性を見せろ」と反論した。 依然として互いにきっ抗した神経戦を行っている。 ただし両者が互いに激烈な誹謗・中傷に至らないのは、それでも新年に南北関係改善にいくらかの余地があるという意と解釈される。
ヤン・ムジン北韓大学院大学校教授は 「今回の提案と拒否は、南北当局間の不信が根深いということをそっくいり見せている。 しかし、南北共にそれなりに悩んだ形跡も見うけられる。 3月頃まで互いに言動を慎重にするならば、春には南北対話が再開されるだろう」と話した。
チェ・ヒョンジュン記者 haojune@hani.co.kr