イ・ソクキ統合進歩党議員らの内乱陰謀事件と関連して、この事件を国家情報院に情報提供したイ・某(47)氏が録音したいわゆる‘RO’(革命組織)の二度の集いの録音ファイルが7日法廷で初めて公開された。 検察は‘内乱陰謀疑惑’を裏付ける証拠だと主張した反面、弁護団は‘イ議員の講演要旨は反戦平和’と対抗した。 二度の集いの録音ファイルを書き取った国家情報院の録取録からはイ議員の発言だけで414ヶ所の誤りも新たに発見された。
水原地裁刑事12部(裁判長 キム・ジョンウン)審理で開かれた32次公判で、昨年5月10日京畿道(キョンギド)広州(クァンジュ)昆池岩(コンジアム)の青少年修練館での集い、二日後の5月12日ソウル麻浦区(マポグ)合井洞(ハプチョンドン)の宗教施設での集いの二度の集いの録音ファイル(5時間30分分量)と録取録を聴取して証拠調べが進行された。
検察は「イ被告人の講演直後の地域別討論で武器、後方かく乱などの話が絶えず、平和反戦議論がなかったことは、この日の講演の核心を示している。 決定的時期に大韓民国の古い法秩序を倒そうということ」とし、内乱陰謀疑惑の証拠だと強調した。
これに対し弁護団は「録取録が言論に公開され内乱陰謀があったかのように固まった。 この日の講演会は情勢の本質を説明し、戦争に備えて反戦平和と平和定着のための物質技術的準備をしようということだった」と反論した。
弁護団は‘当時の討論の間中、笑いとユーモアと多様な考えがあったし、一部の分班討論で横にそれた部分があるのも通常の討論であったことを示している’と主張した。 この日公開された合井洞(ハプチョンドン)の集い録音ファイルからは、イ議員の講演途中に笑いが41回続いたし、分班討論でも「銃を準備しなければならないとか、ハッキング技術などで主要施設のマヒが可能だというのは雲をつかむような話だった」という話に笑いが弾けるなど6回の笑いが続いた。
証拠調査対象である録取録と関連して、弁護団は合井洞の集い録取録からイ議員の発言だけで414ヶ所の新たな誤りを確認して裁判所に出した。 国家情報院は2回の集いの録取録で272ヶ所を修正し裁判所に再提出した経緯がある。 録取録の誤りが700ヶ所を越えるわけだ。
弁護団は誤字脱字のような単純ミスだけでなく、内乱陰謀を試みるとするなど、悪意的に文脈を変えたところも多数あると指摘した。 例えば、国家情報院は‘合井洞の集い’録取録に「(今後軍事的な威嚇局面がさらに造成されれば)何が起きても不思議でないということだ」と書き取ったが、実際の発言は 「全てがオールストップになってしまい」であった。 また、イ議員が講演で「風のように集まっていろと言ったのに」と発言したという部分も、「風のように集まると約束したのに」と発言していたことが分かった。
検察は「聴取過程で誤った部分もあるが、意図的に間違って録取したところはない」と反論した。
裁判所は検察側証人88人、被告人側証人23人など計111人に対する証人尋問を終えて、この日から証拠として採択した録音ファイル32ヶと録取録29ヶに対する証拠調べを始めた。
水原/ホン・ヨンドク記者 ydhong@hani.co.kr