チェ・ドンウク(54)前検察総長の婚外子疑惑に関連した個人情報の不法流出事件を捜査中である検察が、大統領府総務秘書官室所属チョ・オヨン(54)行政官とソウル瑞草(ソチョ)区庁チョ・イジェ(53)行政支援局長とがチェ・某君の住民登録番号を携帯メールでやりとりした2時間余り前に、瑞草区庁ですでにチェ君の家族関係登録簿閲覧がなされていた事実を把握したことが確認された。 ‘チョ行政官→チョ局長’ではないまた別のラインからチェ君の個人情報が流出した可能性が提起される。
15日検察などの話を総合すれば、瑞草区庁でチェ君の家族関係登録簿照会がなされた時刻は、6月11日午後2時10分頃と確認された。 これはチョ行政官とチョ局長が携帯メールをやりとりする2時間20分前だ。 チョ行政官がチョ局長にチェ君の住民登録番号と本籍などを知らせ、個人情報照会を要請する携帯メールをやりとりした時点はこの日の午後4時30分頃であった。 その上、検察が最高裁電算情報センターから確保した資料には、瑞草区庁がこの日午後2時10分頃に一回だけチェ君の家族関係登録簿を問い合わせた事実が明らかになっていると知らされた。 結局、チョ行政官がチョ局長にチェ君の個人情報照会を要請する以前に、すでに第3の人物が瑞草区庁関係者を通じてチェ君の個人情報を抜き取ったことを意味する。
検察はこの第3の人物が誰かを明らかにすることに捜査力を集中させる一方、チェ君の個人情報把握を主導した人物を隠すためにチョ行政官とチョ局長が情報流出通路であるかのようにさせられた可能性も調べている。 このために検察は、去る9日瑞草区庁から‘6月1~15日の訪問者記録’、‘6月11~15日のファックス送受信記録’全てを提出させ検討している。 チェ君の家族関係登録簿照会がなされた頃、何者かが瑞草区庁を直接訪問して、チェ君の情報を渡し、この情報を活用して照会されたチェ君の家族関係登録簿が大統領府側に伝えられたかなどを確認するためだ。 検察はまた、瑞草区庁で家族関係登録簿閲覧権限を持つキム・某OK民願センター チーム長を相手に6月11日午後2時10分頃、チェ君の個人情報照会がなされた経緯がどうだったかも集中調査している。
全く別の流出経路存在の可能性が高まる中で、検察が今まで疑惑線上から除外していたイム・某 瑞草区庁監査課長も注目される。 イム課長は<朝鮮日報>によるチェ前総長婚外子疑惑報道の翌日である9月7日、大統領府要人から連絡を受けてキム チーム長に家族関係登録簿を大統領府に送れと督促した疑いを受けている。 この事件を捜査中のソウル中央地検刑事3部(部長チャン・ヨンス)は去る5日、検事1人と捜査官2人を追加で投じたのに続き、12日には最高検察庁所属の特殊通検事1人をさらに派遣を受けて捜査チームを拡大した。 事前拘束令状が請求されたチョ行政官とチョ局長の拘束前被疑者尋問(令状実質審査)は17日に開かれる。
キム・ソンシク、ジョンファンボン ソ・ヨンジ記者 bonge@hani.co.kr