部品の安全性を検証する試験成績書を偽造した後、偽の原発部品を納品した疑いで起訴された原発を巡る不正の核心的被疑者らが1審でその半数だけが実刑判決を受け、残りの半数は無罪や執行猶予を言い渡された。
釜山(プサン)地裁東部支所刑事1部(裁判長キム・ムングヮン)は6日、原発を巡る不正容疑で拘束起訴または在宅起訴された18人のうち9人に懲役2年6か月~12年を、残り9人に執行猶予あるいは無罪を言い渡した。新古里(シンゴリ)1~4号機と新月城(シンウォルソン)1~2号機など、原発6基の安全と直結した安全性最高等級(Q)である制御用ケーブルの試験成績書を偽造し、原発運営公企業である韓国水力原子力(株)(韓水原)に基準違反の制御用ケーブルを納品した疑いで起訴された核心的被疑者12人の中では、1人が10年以上の重刑を受け、8人は5年以下の懲役刑判決を受けた。 3人は執行猶予あるいは無罪を宣告された。
制御用ケーブルの安全性検査を原発部品性能検証会社である(株)セハンTEPに委託したが、不合格となるや試験成績書のねつ造を依頼した疑いで起訴されたオム某(52)JS電線(株)顧問は懲役12年を受け、オ某(50)セハンTEP代表は懲役4年を宣告された。
試験成績書が偽造されたことを知りながら、正常と確認した疑いで起訴されたキム某(53)韓国電力技術(株)前処長は懲役5年を、偽造された試験成績書を韓水原に提出するよう指示した疑いで起訴されたソン某(48)韓水原部長は懲役5年を言い渡された。ファン某(61)JS電線代表は証拠不十分で無罪を宣告された。
予想より量刑が低いことと関連し、裁判部は「被告人たちが個人的な利得を得ていない点などを考慮した」と量刑理由を明らかにした。 検察がJS電線(契約会社)-セハンTEP(試験成績書発行会社)-韓国電力技術(試験成績書検証会社)-韓水原(発注会社)の不適切な関係を明らかにしたが、これらの間に金品授受、饗応があったことを立証できなかったということだ。
釜山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr