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国家情報院 「チャン・ソンテク、今年 金正恩 随行 70%→30% 墜落 鋭意注視」

登録:2013-12-06 22:14 修正:2014-09-05 19:46
国会で明らかにした‘チャン・ソンテク失脚’事態
失脚原因は権力争いより金銭不正・越権などの問題
北韓 恐怖政治 造成… "公開処刑、昨年17人・今年40人"
ミサイルエンジン実験・攻撃ヘリコプター前線配置など 挑発危険 高まる
昨年11月、金正恩の人民軍第534軍直属騎馬中隊訓練場訪問に随行したチャン・ソンテク.. 労働新聞11月20日付

 国家情報院が6日、国会情報委員会に‘外観上、金正恩労働党第1秘書の権力継承が完了したが、不安定性も増大したことが把握される’という趣旨で報告した内容は種々の面で注目を集めている。

 まずチャン・ソンテク労働党行政部長の失脚を契機に、金第1秘書の権力基盤が確立されたという評価は、独裁国家でありがちな威嚇的な実力者除去を通じた権力強化過程を連想させる。 実際、過去1960~70年代の金日成主席が絶対権力を確立する過程でも何度も粛清がなされた。 金正日国防委員長は20年近く後継者として権力を固めてきて1994年に最高権力者になった時、もはや特別に手を加える人事はほとんど残っていなかった。 しかし、比較的突然に権力を継承した金第1秘書の権力強化過程は、父親より祖父のモデルに近いと見られる。

 金第1秘書は昨年6月、軍部の最大実力者リ・ヨンホ軍総参謀長を電撃更迭し、周辺整理を本格始動した。 さらに続いてキム・ジョンガク前総政治局第1部局長、ウ・トンツク前国家安全保衛部第1部部長など、金正日国防委員長の葬儀時に霊柩車を護衛した‘父親’の人脈を順に権力核心から押し出し、結局最後の刃先が権力NO.2であるチャン部長に向かったということだ。

 国家情報院がチャン部長の身辺変化の可能性を念頭に置いて観察することになった契機は、チャン部長の金第1秘書随行回数の減少だったと言う。 チョン・チョンレ民主党幹事は「(チャン部長が)昨年、金正恩行事随行の70%を担当したが、今年は急に30%に減り、それを有効な諜報として鋭意注視してきたという」と話した。 チャン部長の失脚背景と関連しては、チェ・リョンヘ軍総政治局長との権力闘争説よりは、側近不正や外貨横領をはじめとする金銭不正、利権争い、党行政府の越権などの不正の可能性を挙げた。

 国家情報院はチャン部長の失脚以後 「金正恩1人に対する盲従ムード、掌握力拡大の可能性が高く、チェ・リョンヘの影響力が高まりうる。 幹部級を中心に忠誠競争が続くだろう」と報告した。 また「北韓当局が恐怖政治を強化している」として、公開処刑だけで昨年は17人だったが、今年は40人余りに達すると説明した。 チョ・ウォンジン セヌリ党幹事は「(公開処刑は)見せしめ的処刑であり、内部不満を避けるためのもの」と伝えた。 金第1秘書の統治スタイルに対しては‘破格主義’と規定した。 チョン・チョンレ幹事は「(金第1秘書が)体育指導委員会も作り、サッカーは統一戦線部に任せる方式で関係部署に種目を割り当てた」と話した。

 北韓は経済管理改編を拡大施行しているが、まだ成果はないと報告された。 チョ幹事は「13の経済開発区施行に外資誘致を物色しているが、根本的な改革意志の不在と対北韓制裁でこれと言った成果がない」として「金正恩が各種の偶像化物と展示性建設に5億ドルを投じ特権階層に対する支援に集中しており社会両極化が深刻化されている」と話した。

 国家情報院はまた、北韓の軍事挑発の脅威が増大していると報告した。 北韓が核物質生産増大に努力していて、東倉里(トンチャンリ)発射場で何度もミサイルのエンジン実験も行った。 また、西海(ソヘ)北方境界線(NLL)近隣に攻撃型ヘリコプター60機余りを配置して西北島嶼北方に多連装砲200門を集中配置したと明らかにした。

パク・ビョンス先任記者 suh@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/614369.html 韓国語原文入力:2013/12/06 21:25
訳J.S(1749字)

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