<文化放送>(MBC)の芸能番組<真の男>製作陣が小説家イ・ウェス氏の出演部分を全てカットすることを決め、波紋を呼んでいる。 ハ・テギョン セヌリ党議員をはじめとして一角で‘天安艦事件’が‘爆沈’だという政府発表に疑問を提起したイ氏の過去の発言に言及し‘放送中止’を要求するなど相次ぎ圧力を加え、結局製作陣自らこれを受け入れた格好だ。
文化放送は22日午前<真の男>番組掲示板に‘公式立場’として "過去にイ・ウェス氏がした天安艦関連ツイッター発言を事前に認知できない状況で交渉した。 戦死者と遺族に対する礼儀を守るためにイ・ウェス氏講演部分は編集して放送しない予定" と明らかにした。
この番組は16日イ氏を招請して京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)の天安艦第2艦隊司令部で部隊将兵を対象に‘ヒーリング コンサート’講演を開き、その内容を12月の最終週に放送する計画だった。 クォン・ソク<イルバム(日曜日の夜>CPは<ハンギョレ>との通話で「本来の意図とは関係ない方向で論議が拡大したため苦悩の末に決めた。 遺族や戦死者の傷に再び触れかねないという判断をした」と明らかにした。
今回の論議はハ議員が20日ツイッターとフェイスブックで "天安艦爆沈を‘小説’と規定したイ・ウェスを招請して講演を聞いて、それが放送になるとはみじめな心情" と明らかにし、文化放送側に公開謝罪および放送中止を要請したことから始まった。 シム・ジェチョル セヌリ党議員らがこれに同調し論議が広がり、国防部は21日「几帳面に確認できなかった。 これによって引き起こされた論議に対して遺憾と考える」という立場を明らかにした。 この間立場を明らかにしなかった<真の男>製作スタッフは同日夕方、内部会議でイ氏の出演部分を全てカットすることを決めた。
これに対してイ氏は22日ツイッターに "大韓民国は国民が政府の発表に反する意見を提示すれば、国会議員が外圧を加え講演やTV出演を禁止させる民主(壊す)共和国です。 射殺された気分です" と心境を明らかにした。 民主言論市民連合はこの日午後に論評して "天安艦事件に疑惑を提起すれば無条件に‘従北’に追い込むセヌリ党の一言で芸能番組までがメッタ切りにされている。 イ・ウェス作家出演部分を原本どおり放映しなさい" と要求した。
ソーシャルメディアなどでも従北論争を背景とした‘不当な外圧’を批判する意見が上がってきた。 チン・ジュングォン東洋(トンヤン)大教授はツイッターに "イ・ウェス兄さんが軍隊で講演してはならない反国家分子ならば、朴槿恵(パク・クネ)候補はなぜ大統領選挙の時にその方を訪ねて行き写真を撮ったのか…親盧従北じゃないの?" という文を載せた。 反面、一部のネチズンは "正しい決定を歓迎する" として製作陣の措置を擁護する文を載せた。
チェ・ウォンヒョン記者 circle@hani.co.kr