ナム・ジェジュン国家情報院長が8日、国家情報院自主改革案の方向と関連して 「利敵団体とスパイ摘発のために国内外(国家情報院)活動を融合し、国内対共捜査パートを大幅に補強する」と明らかにした。 朴槿恵(パク・クネ)大統領が去る7月8日、いわゆる‘セルフ改革’を指示して3ケ月ぶりに国家情報院が初めて出した案だ。 ナム院長は「(国家情報院)運営でも組織でも政治介入はしない。 10月中に確定して国会に報告する」とした。 だが、ナム院長が明らかにした内容は、国家情報院の政治介入通路になってきた国内情報収集機能と対共捜査権の廃止という野党と市民社会団体の改革要求に正面から逆らうものなので論難が予想される。
国会情報委員会与野党幹事であるセヌリ党チョ・ウォンジン、民主党チョン・チョンレ議員はこの日午後、ナム・ジェジュン院長と1・2・3次長、企画調整室長などを出席させた中で開かれた情報委全体会議でこのような内容の報告を受けたと明らかにした。 チョン議員は「国家情報院の自主改革案に関してナム院長が‘まだ確定していない。 専門家諮問委員団の助言を求めて10月中に確定して国会情報委に送る’と答えた」と話した。 チョ議員は 「‘まだ与野党合意ができず国会に改革案を送ってもこれの報告を受ける相手がいない。 現在としては国会報告が不可能ではないのか’という質問に、ナム院長が‘それでも国会情報委に報告する’と答えた」と伝えた。
国家情報院のこのような方針に対して、チョン・チョンレ議員は「国内対共捜査パートを強化するということは、国家情報院が国内政治に依然として介入するということ」とし「政治に介入しないという国家情報院の話を信じることはできない」と批判した。
政界で論議が続いている2007年南北首脳会談‘肉声音源ファイル’公開と関連して、ナム院長は「音源ファイルはUSB(移動式保存装置)に保存して(国家情報院で)保管している。 (既に国家情報院で公開した)文書と音源は異なる次元の問題であり、国会で適法手続きにより要請すれば音源が国家記録物(大統領指定記録物)なのか公共記録物なのかを今後検討して(公開有無を)報告する」と答えたと与野党幹事が伝えた。 与野党合意で要請すれば公開するということだ。
ナム院長はまた、昨年の大統領選挙過程で国家情報院が犯したコメントなどの世論操作事件に対して「前任院長(ウォン・セフン前国家情報院長)がした事なので、責任感を感じない。 辞退する理由はない」と答えた。 しかし、ナム院長は「(関連事件の)裁判が終わればその時になって謝ることがあれば謝る」という話も付け加えたと二人の議員が伝えた。 チョ・ウォンジン議員は「ナム院長が包括的に遺憾を表明したが、詳しい内容に対して謝罪はしなかった」と明らかにした。 国会情報委は来月4日、国家情報院国政監査を実施することを議決した。
ナム院長はこの日、北韓の動向と関連して「北韓が去る8月に5MW級寧辺(ヨンビョン)原子炉施設を再稼働し、平安北道(ピョンアンブクド)東倉里(トンチャンリ)基地でほぼ同じ時期に長距離ミサイル エンジンの燃焼実験を実施した」と明らかにした。 また「金正恩 北韓国防委員会第1委員長は3年以内に韓半島を武力統一すると常に公言してきたし、北韓軍は最近首都圏を狙った砲兵火力を大幅に増強した」と話したと与野党幹事が伝えた。
キム・ナムイル記者 namfic@hani.co.kr