統合進歩党は1日、いわゆる‘イ・ソクキ録音記録’と関連して「国家情報院が賭博で借金を負った進歩党党員を巨額で買収し、査察をさせた」と主張した。 また、巨額の規模と関連しては「家族全員が海外に出て行き一生暮らせるだけの金額」と主張した。
イ・サンギュ進歩党議員はこの日午前、国会議員会議のオ・ビョンユン進歩党議員室前で緊急記者会見を行い「言論で議論された‘国家情報院の協力者’が誰なのかを把握した」と明らかにした。 彼は「我々が把握したことによれば、彼(協力者)は国家情報院によって巨額で買収された。 国家情報院は彼を巨額で買収し、短くとも数ヶ月、長ければ数年間にわたり進歩党を査察させた。 コメントによる世論操作と大統領選挙不法介入でも足りず、偽装活動家工作と政党査察まで行なった。 これに対して国家情報院は釈明して法的責任を負わなければならない」と主張した。
イ議員は‘自ら真相調査をしたか’という取材陣の質問に「真相調査が進行中であり、相当程度は把握された」と明らかにした。 彼はいわゆる‘協力者’の身元と関連しては「水原(スウォン)で活動する(進歩党)党員だ」と話した。
しかしイ議員は‘協力者が自白したか’という質問には「自白があったわけではなく、我々が確認した事実」と答えた。 また、協力者の所在と関連しては「所在把握が容易でない状況だ。 常に転々としていることが確認されている。 その者が誰か、どのようにして買収されたのか、その部分に対しては国家情報院が最も正確に知っており、国家情報院が責任をもって答えなければならない。 記者の皆さんもこの部分に関心を持ち確認されんことを頼む」と話した。
イ議員は更に続けて午後にも国会でブリーフィングを開き「(買収金額の規模は)我々が確認したのは(協力者の)家族全員が海外に出て行き、一生暮らせるほどの、そんな状況にまでなったもので、そういう金ならば巨額にならざるをえない」と話した。
イ議員はまた、協力者が賭博の借金のために買収されたと主張した。 彼は「(協力者の)賭博による借金が、場合によっては一日に1000万ウォン以上というケースまで確認した。 その過程で買収作業が確認されたのだ」と話した。 彼は「(このような内容を)国家情報院が(8月29日)いっせいに押収捜索をした後に確認した」と付け加えた。
しかしイ議員は国家情報院と協力者の金銭取引をどのように確認したかという質問には「その過程までは話せない」として返事を避けた。
これに対して国家情報院は「とんでもない主張でいちいち言い返す価値もない」と反論した。
国家情報院関係者はこの日<ハンギョレ>との通話で「統合進歩党の主張はとんでもないことで、いちいち言い返す価値もないというのが国家情報院の公式立場だ」と話した。 しかし、この関係者は‘国家情報院の捜査に協力した進歩党内協力者はいるか’という質問には「捜査が進行中なので確認することはできない」と答えた。
ハ・オヨン、キム・スホン記者 haha@hani.co.kr