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"4大河川事業後 驪州郡(ヨジュグン)5本の橋が崩壊・流失"

登録:2013-08-10 09:39 修正:2013-08-10 11:30
国民検証団 現場調査 4日目
村を繋いでいた卜大3里橋‘真っ二つ’
周辺堤防も所々浸食され
堤防が崩れた玉村(オクチョン)貯水池もえぐられて
"直降化により流速速まり逆行侵食"
9日午前、京畿道(キョンギド)驪州郡(ヨジュグン)興川面(フンチョンミョン)の南漢江(ナムハンガン)支流にかかる卜大(ポクテ)3里橋で環境団体と専門家などで構成された‘4大河川事業国民検証団’が先月の集中豪雨で一部が崩れ落ちた橋の状態を調べている。 驪州/キム・ポンギュ先任記者 bong9@hani.co.kr

 9日午前に訪ねた京畿道(キョンギド)驪州郡(ヨジュグン)興川面(フンチョンミョン)卜大3里の村にかけられた卜大3里橋は中央部分が真っ二つになっていた。 南漢江支流の福河川に流れ込む支流にかけられた幅4m、長さ20m余りの小さなコンクリート製の橋だ。 先月22日、驪州郡(ヨジュグン)一帯に降った集中豪雨時のことだった。

 崩れた橋の周辺堤防は所々砲弾に穿たれたように浸食され、当時の水の流れの強さを伺わせた。 4大河川工事の前は、水路に沿ってぐにゃぐにゃに曲がっていたこの河川の堤防は、今はコンクリートの石垣でまっすぐに積み上げられた。 このように‘直降化’された河川に集まった水は福河川を経て南漢江本流に向かって騒がしい音を上げながら濁流となっていた。

 環境団体と専門家たちが設けた‘4大河川事業国民検証団’は4日目の現場検証に出たこの日、驪州郡(ヨジュグン)興川・大神(テシン)・金沙(クムサ)面など最近の集中豪雨時に水害を被った地域を集中して見て回った。 パク・チャングン関東(クァンドン)大教授(土木工学)は「河川に構造物を設置すれば流速が速まる。 ここ(卜大3里橋)は川から1.5km離れた地点なので逆行侵食の有無を確認する必要がある」と説明した。 民主党4大河川真相調査委員会のイ・ミギョン議員は「卜大3里橋の崩壊は4大河川事業をした際に支流整備は疎かにしたためと言える。 本流に堰を作って大規模に浚渫した4大河川工事は思い違いの結果だ」と話した。

 続いて立ち寄った驪州郡、大神面の玉村貯水池は先月22日の集中豪雨の時に堤防が崩れ、所々がえぐられてまるで渓谷のように変わっていた。 国民検証団は政府が4大河川事業に集中して支流貯水池の堤防管理を正しくしなかったために起きた事故だと主張した。

 国民検証団は4大河川事業着工以後に南漢江周辺の支流・支川に設置された5本の橋で橋脚が崩壊したり床板がよじれるなどの事故が起きたと主張した。 驪州邑(ヨジュウプ)淵陽川(ヨンヤンチョン)の新津教、大神面ハン川の龍頭橋(ヨンモリギョ)、北内面(プンネミョン)金塘川(クムダンチョン)のセウォル橋など3ヶ所が4大河川工事の途中に問題が生じ、4大河川事業竣工後である今年にも金沙面、金紗川の箭北(チョンブク)橋と興川面、福河川の卜大3里橋など2ヶ所の橋脚などが毀損されたということだ。 イ・ハンジン驪州環境運動連合執行委員長は「これまで驪州郡ではいくら雨が多く降っても、南漢江支流などの支川にかけられた橋が崩壊したことはなかった。 4大河川事業で南漢江本流の川底を大規模浚渫した影響で箭北(チョンブク)橋のように橋脚が水流に巻きこまれるなどの事故が相次いでいる」と話した。

 今年、驪州地域の水害は、山崩れ、貯水池崩壊、支流橋脚崩壊など南漢江の本流ではないところで主に起きた。 驪州郡が集計した今年の水害被害額260億ウォンの内、半分以上は4大河川事業で行った浚渫、河川直降化などの影響で被害が大きくなったと分析されると驪州環境運動連合側は明らかにした。

 国民検証団は「4大河川事業の初期から‘変種運河’という点を指摘してきた。 国務総理室の誤った検証計画にしばられずに市民社会が直接4大河川事業現場を検証し、4大河川を再び生かす代案探しに乗り出すだろう」と明らかにした。

驪州/キム・キソン記者 player009@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/599024.html 韓国語原文入力:2013/08/09 22:29
訳J.S(1785字)

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