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南北相互不信 主因…‘短い実務会談’も

登録:2013-06-12 23:54 修正:2013-06-13 06:40
会談中止原因は
北、北-米関係の架け橋と考え
南、金正恩飼いならし次元 認識
南北当局会談が中止された翌日の12日、第3トンネルと都羅山(トラサン)展望台などを見て回るDMZ安保観光バスから眺めた京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)長湍面(チャンダンミョン)の都羅山(トラサン)南北出入り事務所の出京統制所。 坡州/キム・ジョンヒョ記者 hyopd@hani.co.kr

 去る5年間に大きく広がった南北の間隙を狭めるために1週間はあまりに短かった。 専門家たちは南北当局会談が中止された最も大きい原因を、南北が基本的に抱いている‘相互不信’に求めた。

 ぺク・ハクスン世宗(セジョン)研究所首席研究委員は「南北関係改善という目的意識より、不信の慣性が結局(首席代表の) ‘格’を問い詰める問題として現れた」と語った。 李明博政府5年、朴槿恵(パク・クネ)大統領当選後6ヶ月間に深まった南北間の深い不信をあまりに軽く見たということだ。 キム・ヨンヒョン東国(トングク)大北韓学科教授も「‘格’は表面的な問題だ。 北韓が南北関係改善を確信できるほどには朴槿恵政府に対する信頼がないようだ」と話した。 北韓は南北関係を北-米関係改善のための架け橋程度に見ている反面、我が方は金正恩体制飼いならし次元で会談に臨んだという分析だ。

 南北関係の特殊性を考慮せずに、‘グローバル スタンダード’を名分にして会談代表の格を問い詰めた政府の硬直性が会談成功を遮ったという分析も出てきた。 チャン・ヨンソク ソウル大統一平和研究院専任研究員は「南北会談は相手が送りだした首席代表を見るのではなく、平壌(ピョンヤン)指導部を見て行うことだ。 我が方もまた、統一部長官ではなく事実上大統領府が会談を行うということだ。 会談が大統領アジェンダなのに‘級’を問い詰めるのはナンセンスだ。 現実的にアプローチしなければならなかったのに(南側が)理念に捕われた側面がある」と指摘した。 チョン・ソンジャン世宗研究所首席研究委員も「南北韓の体制上の差のために両国間に同級の職責は存在しない。 柔軟に接近すべきだったのに南北の交渉力不在と硬直性のために会談が失敗に終わった」と話した。

 北韓の変化した状況が交渉過程できちんと考慮されなかったという評価もある。 コ・ユファン東国(トングク)大北韓学科教授は「北韓は金正恩時代の新しい対南働き手としてカン・ジヨンを抜てきしたようだ。 ところが我が方は依然として金正日時代の観念の中で以前の人物(キム・ヤンゴン)を求めた」として南北のずれた視線を会談開催失敗の原因に挙げた。 北韓が当初から南北会談に大きな意志を抱いていなかったという指摘も出てきた。 ユ・ドンニョル治安政策研究所専任研究員は「北韓は今回の会談をしたくてするのではなかった。 中国から警告を受けて会談に乗り出したことなのに、私たちが格を挙げて断ると手をあげてしまったということ」と話した。 南北が時間を設けた会談前の実務接触をより多く持っていなければならないという物足りなさと共に‘水面下接触’なしに突然推進されたことも会談が失敗に終わった背景に挙げられた。 ユ・ホヨル高麗(コリョ)大教授(北韓学)は「南北が切迫した日程(6月12日)と枠組み(長官級会談)を事前に定めて会談を進展させようとしたが、焦りもあったし楽観的に見た側面もある。 南北共に冷静な判断が不足した。 実務会談をもう少しする必要があった」と語った。 ムン・ジョンイン延世(ヨンセ)大教授(政治外交学)は「過去のように国家情報院が水面下で接触した後に統一部長官が出て行けば良いが、今は統一部に窓口が単一化された。神経戦をするほかはない」とした。

キム・ナムイル記者 namfic@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/591622.html 韓国語原文入力:2013/06/12 22:25
訳J.S(1683字)

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