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"パク・ウォンスン市長さん これが最善ですか"

登録:2013-06-11 20:49 修正:2013-06-12 10:26
[ハンギョレ ナルニュース] ‘節電対策’地下鉄の縮小運行を打ち出したソウル市
昨年11月ソウル地下鉄1号線東豆川(トンドゥチョン)行列車運行が中断されて午前中の出勤途上の市民たちが大きな不便を被った。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

それでなくとも‘ぎゅうぎゅう詰め’なのに… "マイカー利用しろと言うことか" 記者は毎日ソウル地下鉄5号線で出退勤している。 今日も例外ではなかった。

 午前7時40分. 5号線傍花(パンファ)行列車が往十里(ワンシムニ)駅から杏堂(ヘンダン)駅に向かう途中で突然停まった。 "車両のドア故障により次の駅の杏堂駅で降りてください。 次の列車を利用して下さい。」 出勤時間に間に合わせるのにギリギリな状況で決して聞きたくなかった放送が流れた。

 杏堂駅で降りると地下鉄を待つ人々で駅舎は満杯になった。 3分後に次の列車が入ってきた。 故障した地下鉄から降りた乗客まで全員が一緒に乗り込むと5号線の列車はそれこそ‘ぎゅうぎゅう詰め’になった。 「次の列車が往十里駅から出発するので次の列車を利用してほしい」という駅長の話は、出勤時間に追われる会社員の足を止めることはできなかった。

 満杯の乗客で足の踏み場さえない地下鉄で、スマートフォンを開けてみるとニュースが表示された。 ‘ブラックアウトを回避せよ、7~8月地下鉄縮小運行’。 息苦しい地下鉄車内で背中から冷や汗が流れ出た。 「それにしても息苦しいが、地下鉄の運行を縮小すればどれほど多くの人々の汗のにおいをかがなければならないだろうか。’ため息が漏れた。

 ソウル市が10日エネルギー節約対策として出した7~8月地下鉄縮小運行方案に対して、ネチズンたちが騒然としている。 ツイッター利用者であるsang*******は "ア! 地下鉄4号線┬┬、早く乗ることはできるけど、あぶれた会社員はどうしろと" と訴えた。 また別の利用者XS*****は "地下鉄乗れば木を植えることと同じ効果だって? それじゃあ地下鉄縮小運行なら、その時間にマイカー転がして出てきたり、バス、タクシーに乗れって言うわけ?" と‘公共交通手段を気楽に利用’しろと言っていたソウル市を皮肉った。

 もちろんソウル市は出退勤時間帯ではない平日の午前10時から午後5時まで地下鉄運行間隔を最大1分まで延長する計画だと明らかにした。 これを通じて一日平均地下鉄運行台数を1050台から919台に12.5%縮小させるということだ。 このようにすれば電力消費が多い昼間の時間帯に電力使用量を1万1500Kw減らせるという。 1万1500Kwと言えばソウル市の一般家庭3,834世帯で使う電力量に相当する。 ‘ブラックアウト’が憂慮される状況で絞り出せる方案が総動員されているわけだ。

 だが、乗用車の代わりに地下鉄に乗って通わなければならない庶民は、苦衷を吐露した。 ツイッター利用者moyn***は "昨日も10時に退勤したのに地下鉄に依然として人が満杯でかろうじて乗ってきたが、この国はいったいどのように回っていくんだろうね" と文を残した。 hagi**は "熱い夏に地下鉄をぎゅうぎゅう詰めにして、マイカー利用を煽るとは悪い政策だ。 出退勤時間でなければ地下鉄がガラガラに空いているというのは錯覚" と糾弾した。 rock********は "これが最善なんですか" とソウル市に問い直した。 イワン記者 wani@hani.co.kr

 ‘ハンギョレ ナルニュース’(ハンナル)は、ハンギョレが新しくリリースする固定コーナーです。 読んで字の通り、‘その日そのままの生き生きしたニュース’という意味です。 現場記者たちが取材過程で知った裏話や、取材後の感慨、記者が直接経験した経験記など他所では見られない記事が紹介されます。 読者の皆様の大きな関心をお願いします。

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/591351.html 韓国語原文入力:2013/06/11 17:28
訳J.S(1745字)

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