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"朴大統領、南北関係 主導的に解く"

登録:2013-06-06 23:42 修正:2013-06-07 06:48
政府、‘長官級会談12日ソウル開催’電撃提案 背景
成功すれば北代表 ソウルで朴大統領面談も
開城(ケソン)工業団地 正常化 優先…6・15行事合意も射程圏内
朴槿恵(パク・クネ)大統領が6日午前ソウル銅雀区(トンジャクク)の国立ソウル顕忠院(ヒョンチュンウォン)で開かれた第58回韓国殉国烈士の日追悼式で追悼辞を述べている。 イ・ジョンア記者 leej@hani.co.kr

 政府が北韓の当局間会談提案を受け入れ 「12日にソウルで長官級会談を持とう」と再提案したのは、南北関係正常化のための朴槿恵(パク・クネ)政府の積極的で主導的な意志が込められた措置と解釈される。

 今回政府が長官級会談を提案したことの意味は非常に大きいと見ることができる。 韓国の統一部長官が参加する長官級会談が最後に開かれたのは、盧武鉉政府時である2007年6月だ。 今回開かれれば満6年ぶりの長官級会談であるわけだ。 当初、韓国政府は開城工業団地再開のための実務会談を提案したが、開城工業団地問題だけでなく金剛山(クムガンサン)観光再開と離散家族対面まで議論しようという北韓の提案により今回の会談を長官級に格上げして北韓に再提案した。

 政府のある高位関係者は「責任ある長官級会談を持つことが時間も短縮し、相互間の信頼を積む面でも適切だと見る」と話した。 キム・ヨンチョル仁済(インジェ)大統一学部教授は「今回北韓が提案した議題の性格が実務会談では扱えない問題であったために長官級会談を持とうという政府の対応は適切に見える」と話した。 北韓が政府に会談を持つ場所と時間の裁量を与えたことも政府がこういう積極的な選択をする上で役立ったと見られる。

2007年最後の長官級会談 2007年5月30日第21次南北長官級会談1次全体会議がソウル弘恩洞(ホンウンドン)のグランド ヒルトンホテルで開かれ、当時イ・ジェジョン統一部長官(右側)が北側団長であるクォン・ホウン内閣参事と会議の開始に先立ち握手している。 写真 共同取材団

 南北長官級会談は2000年6月南北首脳会談の主要合意事項を実践するための協議体としてその間21回開かれた。 しかし2007年6月ソウルで開かれた会談を最後に李明博政府の5年間に南北関係が破綻しながらただの一回も開かれなかった。

 会談場所をソウルと提案したことも破格的だ。 これまでに開かれた21回の長官級会談はほとんどソウルと平壌(ピョンヤン)など韓国、北韓を行き来しながら開かれてきた。 しかし21回で長官級会談が中断された後、李明博政府では何回も開かれなかった会談がほとんど開城や金剛山など北韓で開かれた。 したがって今回長官級会談が復元されれば次の会談は平壌で開かれると予想できる。

 さらにソウルで会談が開かれるということは、中立地帯と言える板門店(パンムンジョム)や開城、金剛山での会談と異なり韓国市民には重要度や露出度ではるかに高い水準と感じられる。 特に今回の会談を韓国側が主導権を持って積極的に開く印象も与えられる。 政府のある関係者も「南北関係を主導的に解く」という意味があることをあえて否認しなかった。 ソウルで長官級会談が開かれる場合、北韓代表が朴槿恵大統領に直接面談する可能性もある。

 今回の長官級会談の核心議題は、南北間の最大懸案である開城工業団地の正常化と稼動中断再発防止策の用意だ。 これと関連して朴大統領は最近企業が安心して事業をできる‘国際的基準’を提示した経緯がある。 また、2010年2月に決裂した金剛山観光再開問題も主要懸案だ。 当時政府は△襲撃事件真相究明△再発防止策用意△身辺安全保障の制度的装置用意などいわゆる‘3大先決条件’を要求して北韓が反発したことにより会談が決裂してしまった。

 その他に6・15共同宣言記念行事と朴正熙大統領在任時に出た7・4南北共同声明記念行事などは容易に合意されるものと見られる。 ただ、2010年10月の対面以後3年間にわたり中断されている離散家族対面の場合、対面場所として使われる面会所が金剛山入り口にあって、北韓がこれを金剛山観光再開と連係させることが考えられる。 面会所は金剛山観光中断以後、北韓当局に没収された状態であり、北韓は以前にもこのような連係方式を選択したことがある。

キル・ユンヒョン、ソク・ジンファン記者 charisma@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/590865.html 韓国語原文入力:2013/06/06 22:44
訳J.S(1937字)

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