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"ここは異端の海苔巻き屋、絶対行くな"…ある教会の横暴

登録:2013-06-04 20:25 修正:2013-06-05 07:17
延世中央教会のあちこちに写真掲げ
結局、20日も経たずに廃業させる

 韓国改新教の一部教会の非寛容は昨日今日のことではない。 自分たちと違えば異端と烙印し、対話の相手として認めない。 その過程で弱者は傷つく。

 キム・某(48)氏も回復不能な傷を負った。 先月10日ソウル九老区(クログ)の延世中央教会の近所に海苔巻き屋を開業したが20日も経たずに廃業せざるを得なかった。 初めはお客さんが 「ここは本当に異端の海苔巻き屋か」と尋ねた時には、これからどんなことが起きるのかよく分からなかった。 分かってみれば、あたかも指名手配ビラのように教会のあちこちにキム氏の写真が掲げられたということだ。 この教会のユン・ソクチョン牧師が礼拝時間にキム氏の海苔巻き屋には絶対に行くなと説教したと、キム氏は教会信者から伝え聞いた。 教会信者たちは毎日のように海苔巻き屋の前で「異端は出て行け」と叫んだ。 キム氏は3500万ウォンを投じて始めた海苔巻き屋を放棄した。 急いで廃業したので店を他人に譲渡することもできなかった。

 キム氏も延世中央教会の信者だった。 しかし5年前に近くの‘小さな開拓教会’に移った。 延世中央教会は浸礼(バプテスト)教団だが、小さな開拓教会は聖潔教団加入を控えたところだった。 このようなキム氏に‘新天地教会信者’といううわさが重ねてかぶせられ、キム氏が教会信者を引き抜くために乗り巻き屋を教会の近所に開いたと疑われた。 海苔巻き屋は教会から200mの所にあったが、キム氏の自宅からは30mの距離だった。

 廃業した海苔巻き屋の前には「営業できなくさせた延世中央教会の丁重な謝罪を要求します」という横断幕が懸けられている。 キム氏はユン牧師に会うために訪ねて行ったが会えなかった。 延世中央教会は「キム氏が新天地教会信者という証拠がある。 一般人には理解できないが、新天地教会信者は接触したその瞬間に惑わされる。 キム氏の名前だけでは同名異人が被害を受けかねないので写真まで公開した。 多少問題になって、まもなく剥がした」と明らかにした。

 宗教界ではこうしたことが韓国改新教界の排他性から始まったという指摘が出ている。 キム・エヒ教会改革実践連帯事務局長は「韓国キリスト教が明確な基準なしに自分と違えば無条件に異端と教える傾向があって、一部信者がこういう無理な行動をすることになる」と話した。

ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/590351.html 韓国語原文入力:2013/06/04 10:17
訳J.S(1159字)