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‘4種の核心部’探れば隠された秘密資金が見える

登録:2013-05-20 00:25 修正:2013-05-20 09:42
全斗煥の財産を探せ
市民と共にする‘クラウド ソーシング’企画①秘密-読者とともに探す隠匿財産
全斗煥前大統領が2010年6月22日昼、知人たちと共にゴルフをするため全北(チョンブク)茂朱(ムジュ)リゾート内のゴルフ場に入っている。 写真の中で白い帽子をかぶった人が全前大統領だ。 茂朱/ニューシス

 全斗煥前大統領の秘密資金追徴時効が今年10月満了する。 時効を延長する唯一の方法は全前大統領の隠匿財産を探すことだ。 そのために<ハンギョレ>が読者らに‘忘れまい全斗煥辞典1.0’をアップデートする‘集団協業’を提案する。

 <ハンギョレ>が‘忘れまい全斗煥辞典1.0’を公開する。 エクセル ファイルでできたこの辞典には‘全斗煥秘密資金造成および管理助力者名簿’、‘全斗煥親戚名簿’、‘全斗煥一家財産目録’、‘全斗煥 ゴルフ場リスト’の4種の情報が入っている。 法律家の助言を得て、最大限名誉毀損の憂慮を排除し、全斗煥前大統領秘密資金検索の公益的目的を生かそうと努めた。

‘全斗煥辞典1.0’何が入れられたか

①親戚名簿②一家財産③秘密資金造成・管理助力者④利用ゴルフ場など一次公開
読者・市民から情報提供を受ける協業方式
10月まで継続アップデート予定

 最初に、‘全斗煥前大統領秘密資金形成および管理助力者’名簿だ。 2004年チョン・ジェヨン(49・全前大統領の次男)氏が租税脱漏疑惑で有罪判決を受けた。 ジェヨン氏は当時法廷で自身が保有した債権が全前大統領の秘密資金であるという疑惑を否認した。 「1987年、結婚祝儀金として受け取った金を母方の祖父(全前大統領の妻の父)のイ・キュドン前大韓老人会長が14年間転がして作った金」と主張した。 ジェヨン氏の主張は偽りであることが明らかになった。 捜査と裁判過程で全前大統領の秘密資金債権であることが確認された。 1996年全前大統領の内乱・贈収賄罪疑惑検察捜査の時も全前大統領の借名口座が多数発見された。 全前大統領が借名口座を作るよう名義を貸した人は数十人に及ぶ。 すべての人の名義が総動員された。 大統領府秘書官として全前大統領を補佐したソン・サムス ウェアバレー代表は自身の妻の母・兄・兄嫁はもちろん、さらには兄の妻の母の名義まで動員した。 全前大統領の長男チョン・ジェグク(54)氏の義母、ジェヨン氏の義父の名義も利用された。

 金融実名制法が‘不十分な法’であるために可能なことだ。 金融実名制法には借名口座を作った犯罪者、そのために名前を貸した名義受託者を処罰する条項が抜けている。 借名口座を開設した金融機関だけが処罰を受ける。 その上、処罰も罰金刑に過ぎない。 不十分な金融実名制法は全前大統領の味方だ。

 このように二度に及ぶ検察捜査と裁判で全前大統領は数十人の名義を借りて作った借名口座で秘密資金を管理していることが明らかになった。 <ハンギョレ>は比較的最近の2004年検察捜査で名義受託者として立証された人、1996年捜査当時の検察捜査発表文および関連報道で名義受託者として議論された人を中心に‘全斗煥秘密資金助力者’名簿を編成した。 過去に公職に身を置いたかなどを綿密に調べ、これらの人々の名簿を報道することが公益に符合するかをあらかじめ確かめてみた。 更に多くの人々が秘密資金に関連したと推定されるが、名誉毀損の憂慮から相当数を除いた。 名簿に入った核心助力者らは秘密資金の秘密を多く知っているものと見られる。 読者らに彼らに関するどんな情報でも要請差し上げる理由だ。

全斗煥秘密資金造成・管理助力者名簿(※韓国語サイトではより大きな画像を見ることができます)

 第二に、‘全斗煥前大統領親戚名簿’を提供する。 全前大統領の親戚で、1980年から2013年現在まで<ハンギョレ>をはじめとする全国総合日刊紙に一回以上報道された人々だ。 このように把握した50人余りの親戚の中で△直系家族△1988年国会第5共和国不正特別委員会の調査対象△1996年全前大統領内乱・贈収賄罪検察捜査対象者△2004年チョン・ジェヨン氏租税脱漏事件検察捜査および有罪判決、関連報道などに何回も議論された親戚等を選んだ。 ほとんどが直接不正にかかわったり、全前大統領が借名口座を作るよう名義を貸した人物だ。 秘密資金と関係ない親戚は公開しなかった。 今公開する親戚は全前大統領隠匿財産の秘密をある程度知っていると推定される。 読者が彼らについて知っている情報を提供されることをお願いする。

 第三に、‘全前大統領一家の財産目録’を公開する。 1980年以後、現在まで言論に一度以上報道された財産だ。 登記簿謄本で確認される不動産資産が大部分だ。 私生活侵害の憂慮を承知で今一度公開する。 昨年<ハンギョレ21>は第5共和国聴聞会当時イ・スンジャ氏所有という疑いが提起された京畿道(キョンギド)安養市(アンヤンシ)冠陽洞(クァンヤンドン)の土地が全斗煥前大統領の義理兄弟イ・チャンソク氏を経て娘のチョン・ヒョソン氏に一歩遅れて贈与されていた事実を明らかにした。 また、2004年の裁判でチョン・ジェヨン氏所有債権がほとんど全前大統領の秘密資金であったことが立証された。 このように全前大統領直系家族の財産はいつも全前大統領夫婦の借名財産という疑いが提起されてきた。 これらの私有財産目録を公開する理由だ。

 第四に、‘全前大統領が訪問したゴルフ場名簿’を公開する。 1980年以後、今までに全前大統領が一度以上ゴルフをしたと報道されたゴルフ場だ。 名誉毀損のリスクを承知で公開する理由がある。 全前大統領は "29万ウォンしか" 財産がないとし追徴金を納めずにいる。 そのような全前大統領が、高級ゴルフ場で‘ラウンディング’する時、ゴルフ費用を誰が出したのかを取材するのは公益的報道に属する。 全前大統領のラウンディングを目撃した場合、直ちに情報提供をお願いする。 彼の過去のラウンディングがどのようになされたのか、真実を知っている方の情報提供も待つ。

コ・ナム記者 dokko@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/588133.html 韓国語原文入力:2013/05/19 22:27
訳J.S(2656字)

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