蘆原(ノウォン)丙で当選職政治家へ第一歩
"新しい政治に向けられた国民の熱望と考える"
"新党創党を模索" 展望 優勢
10月補欠選が独自勢力化の分岐点
国会議員選挙区3ヶ所をはじめ全国12地域で再補欠選挙が同時に行われた24日、ソウル蘆原(ノウォン)丙に出馬した安哲秀(アン・チョルス)無所属候補が国会進入に成功した。 釜山影島(プサンヨンド)ではキム・ムソン、忠南(チュンナム)扶余(プヨ)・青陽(チョンヤン)ではイ・ワング セヌリ党候補がそれぞれ当選した。
新しい政治を旗印に掲げた安当選者の今後の歩みにより、政治地形も大きく波打つものと見られる。 政界では来る10月の補欠選が新党創党など安哲秀 独自勢力化の1次分岐点になるという観測が優勢だ。
ソウル蘆原丙補欠選挙に出馬した安哲秀無所属候補は33%まで開票が進んだ24日夜9時50分現在、57.42%を得票して35.62%を得たホ・ジュンヨン セヌリ党候補を大きく締め出し事実上当選が確定した。 ‘新しい人物、新しい政治’に対する期待に乗って、大統領選挙に出馬したが中途辞退した彼が選出職政治家として政界に第一歩を踏み出したわけだ。 安当選者は「私の当選は私の勝利というより、新しい政治を望む国民の熱望の結果と考える」と所感を明らかにした。
政界では安当選者の将来が、彼が今回の選挙期間 履き続けてきた‘泥だらけの運動靴’のようだという話も出ている。 新党を作ろうが、民主党に入党しようが、彼の前途には険しい泥畑が広がっているという意味だ。 イ・チョルヒ イ・ムン政治戦略研究所長は「アン当選者の院内進入は政治的リーダーシップを見せる機会であり、危機でもありうる」と語った。 ユ・チャンソン政治評論家も「本格的な国民検証台に立った」と評価した。
ひとまず安当選者は民生法案発議などの議院活動を通じて政治家としての体質強化と勢力化のための我慢比べに入るように見える。 新しい政治の要諦を「民生・生活政治」と包括的に表現してきた彼は「まず非正規職・失業者・障害者・老人のような社会的弱者に集中して議院活動をするつもり」と話した。 安候補キャンプの核心要人は「国会入城後、事案別に他の野党と協調して懸案に対応するのではないか」と話した。
だが‘無所属議員’として政治地形を長く観望ばかりしていることはできないという見解が多い。 彼の前には10月補欠選、来年6月の地方選挙など、政治力を試される主要政治日程が置かれている。
安当選者側は現時点では民主統合党に入党する可能性は低いと話す。 彼の側近は「民主党の革新がなされていない状態での入党は難しい。 覇権主義が強い民主党で生き残るのも容易ではない」と話した。
結局‘新党創党’を模索するのではないかという展望と共に、10月補欠選がその出発点になるだろうという分析が多い。 実際、安当選者の周辺では「10月補欠選に‘安哲秀の人々’を候補として前面に出し成果を上げた後、来年の地方選挙で安哲秀新党で民主党と競合しよう」と提案する人々がいる。 他の核心関係者も「安当選者が10月前後の政治地形変化を熟考しているようだ」と明らかにした。
パク・サンフン フマニタス代表は「来年の地方選挙で安哲秀が何らかの変数にならなければ、彼の政治的発言権と期待心理は急速に冷めることもありうる」として 「今年10月の補欠選で自身の新しい政治を実現する政治家たちを組織する能力を見せなければならないだろう」 と話した。
政界の一部では、安当選者が政治進路と新しい政治の具体性を見せることができずに民主党に編入されたり、創党した政党がなくなってしまった‘ムン・グクヒョン旋風’のように消えていく可能性を占う見解もある。
キム・ミンジョン慶煕(キョンヒ)大教授は「300人いる議員の中の1人になるかもしれないし、また野党圏の求心点になるかもしれない。 安哲秀の政治的未来は、差別的な議院活動と政治組織化の力量を通じて一歩でも政治発展を持たらすことができるかにかかっている」と話した。 ソン・ホジン記者 dmzsong@hani.co.kr