国家情報院による大統領選挙世論歪曲と政治介入疑惑を暴露したチン・ソンミ民主統合党議員と秘書官の電子メール アカウントが相次ぎハッキングされた。 国会議員の電子メール アカウントがハッキングされたことは前例のないことだ。 また、この事件を報道した<ハンギョレ>記者など2人の電子メール アカウントにもハッキングの試みがあったことが確認された。
チン議員は27日、国会行政安全委員会で身上発言を通じて 「国家情報院による大統領選挙介入疑惑に火が点いて以後、ポータルの電子メール個人アカウントをハッキングされ、メールの内容が全て外部に流出した可能性が高い」と明らかにした。 ハッキングが起きた時点は、チン議員がウォン・セフン前国家情報院長の国内政治介入指示内容が記録された‘院長様指示・強調お言葉’(<ハンギョレ> 18日付1面)を暴露した2日後の20日だ。 チン議員室は22日ポータル業者から電子メール アカウントに異常な接続があったという通知を受けた後、直ちに国会保安管制センターに精密点検を依頼しハッキングの事実を確認した。
チン議員室のパク・某秘書官の電子メール アカウントにも去る2月5日、米国IPを使う何者かがログインに成功した記録が確認された。 パク秘書官もやはり電子メールを通じてやりとりした資料が全て流出したものと見られる。 2月5日は<ハンギョレ>が1月31日大統領選挙世論歪曲疑惑を受けている国家情報院職員キム・某(29)氏の‘今日のユーモア’ホームページ掲示文を報道した直後だ。
この事件を報道してきた<ハンギョレ>記者の電子メール アカウントでもハッキングと疑われる兆候が発見された。 ‘院長様指示・強調お言葉’を報道した以後、該当記者が使っている電子メール アカウントに異常な接近があったという警告連絡が来た。 このお知らせは、普段本人が接続していない地域で接続がなされたり‘プロキシサーバー’(IPを実際とは異なるものを装い接続する方法)を通じて接続した時に本人に通知される。 ‘今日のユーモア’ホームページ運営者の電子メール アカウントにも去る16日に日本を通じた異常な接近の試みがあった。
チン議員は「議員室公式アカウントが不法にハッキングされた。 (ハッキング当時は)国家情報院が大々的に(‘院長様指示・強調お言葉’)流出者の探索作業を始めた時」として、今回のハッキング事件と国家情報院が関連している可能性を提起した。 チン議員室は22日「ハッキング事件の犯人を明らかにしてほしい」として、ソウル永登浦(ヨンドンポ)警察署サイバー捜査隊に捜査を依頼した。
チェ・ユビン、チョン・ファンボン記者 yb@hani.co.kr