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軍 "偵察機・イージス艦など総動員、北韓軍監視強化"

登録:2013-03-11 21:24 修正:2013-03-11 23:21
キーリゾルブ訓練 予定通り強行
北韓軍 特異動向はまだ無い
ピースアイ(空中早期警報統制機)

 停戦協定をを白紙化するという北韓の威嚇にも関わらず韓国と米国は11日に計画された合同軍事訓練であるキーリゾルブ演習を敢行した。 まだ目につく北韓の軍事的な動きはないとのことだ。

 この日から21日まで行なわれるこの合同訓練には、韓国軍1万人余とハワイの太平洋軍司令部から増員された2500人余りを含め米軍3000人余りが参加する。 特に世界最高水準の性能を誇るF-22ステルス戦闘機とB-52爆撃機も飛来して訓練に参加した。 これら2つの機種は地上に着陸せずに韓国領空で動く。 また、米国の9750t級イージス駆逐艦であるラセナムとフィッツジェラルド艦も韓国に到着した。

 ジェームズ サーマン米韓連合司令官 兼 駐韓米軍司令官はこの日「キーリゾルブ演習は米韓両国軍の戦闘態勢を強化する上で重大な演習だ。 今年は特に大韓民国合同参謀本部が初めて連合演習の企画と実行を主導したという点に重要な意味がある」と話した。 米韓連合司令部は「米太平洋軍司令部はキーリゾルブ演習と韓半島周辺での海上訓練に参加する」と明らかにした。 キム・ミンソク国防部スポークスマンも「韓米両国軍は今回の演習を通じて韓半島防衛のための連合作戦能力とわが軍の作戦指揮能力を向上させる」と話した。

 軍は合同訓練と共に北韓軍の挑発可能性に対する監視・対備態勢を強化した。 この日、キム・クァンジン国防長官は北韓の軍事挑発の可能性が高いと予想される西海5島をはじめ北方境界線、軍事境界線、非武装地帯、板門店共同警備区域などを防御する部隊に高度の監視・対備態勢を維持しろと指示したとのことだ。 軍関係者は「わが軍の白頭(信号)・金剛(映像)偵察機とピースアイ(空中早期警報統制機),弾道弾早期警報レーダー、大砲兵レーダー、イージス艦など情報装備を総動員して北韓軍の動きを監視している」と明らかにした。

 これに先立つ6日、合同参謀本部キム・ヨンヒョン作戦部長は「北韓が挑発を敢行するならば、わが軍は挑発原点と挑発支援勢力はもちろん、その指揮勢力まで強力且つ断固として応懲する。 そのためにすべての準備をしている」と明らかにした経緯がある。 北韓軍が軍事的挑発をするならば挑発部隊の軍団司令部まで攻撃するということだ。

 北韓の<労働新聞>は "3月11日、まさに今日からこの地でかろうじて存在してきた朝鮮停戦協定が完全白紙化された" と主張した。 しかし北韓軍は特別な動きは見せなかった。 韓米合同軍事訓練に応戦する次元と予想された大規模軍事訓練の兆候も捕捉されなかった。 北韓軍が国家級訓練を行なう場合、部隊の集結地は江原道(カンウォンド)元山になるだろうと国防部は見ている。

 北韓軍はすでにペクリョン島と延坪島(ヨンピョンド)北側の黄海道(ファンヘド)海岸に設置された海岸砲と122㎜、240㎜放射砲車両の一部も前進配備したとのことだ。 海が解けたことにより潜水艦と潜水艇の活動もすでに再開されたことが把握されている。 また、東・西海の北韓領海に航空機・船舶航行禁止区域を宣言し、KN-02短距離ミサイル(射距離120km)を発射する可能性も考えられる。 KN-06中距離ミサイル(射距離3000~4000km)でもKN-08長距離ミサイル(射距離1万km)の発射可能性も排除はできないが、それは相対的に低いと評価される。 キム・キュウォン記者 che@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/577570.html 韓国語原文入力:2013/03/11 20:14
訳J.S(1568字)

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