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セヌリ党、‘百貨店級 不正疑惑’キム・ビョングァン擁護に回る

登録:2013-03-10 20:35 修正:2013-03-11 01:24
大統領府 "法的に明日 任命可能"
安保危機・政府正常スタートを名分に
キム・ビョングァン国防部長官候補者が8日午前、国会国防委員会で開かれた人事聴聞会に参加しメガネをかけなおしている。 カン・チャングァン記者 chang@hani.co.kr

国防委 セヌリ党議員 "道徳性より資質" 擁護
民主、聴聞報告書 採択 拒否

与党一部でも "国民侮辱…
不道徳な保守政権 嘲弄されるだろう"

 朴槿恵(パク・クネ)大統領がキム・ビョングァン国防部長官候補者の国会人事聴聞経過報告書採択と関係なく、早ければ12日頃キム候補者の任命を強行するものと見られる。 キム候補者は兵器仲介業者ロビイスト活動疑惑など、30種余りの不正・疑惑で与党内からも反対の声が出てきており、朴大統領が任命を強行すれば‘人事聴聞会無用論’と共に‘三流・不正保守政権’論難が提起されると予想される。 野党は11日、キム候補者の任命撤回を繰り返し要求し、政局はより一層梗塞するものと展望される。

 朴大統領はキム候補者の人事聴聞経過報告書を11日までに送ってほしいと去る8日 国会に要請した。 8日は大統領府がキム候補者の任命同意案を国会に提出して22日目だった。 人事聴聞会法は任命同意案が提出された日から20日以内に審査または人事聴聞を終えるよう規定しているだけに、11日以後はいつでもキム候補者を長官に任命できる。

 大統領府は聴聞報告書の採択を要求しているが、国会でキム候補者に対する報告書を採択することは容易ではなく見える。 国会は17時間に及ぶ‘マラソン聴聞会’を去る9日午前3時頃に終え、11日に人事聴聞経過報告書の採択を議論する計画だが、野党は任命撤回を要求している。 ユン・グァンソク民主統合党院内スポークスマンは10日ブリーフィングで、「聴聞会でキム候補者は各種疑惑に対し、言葉変えと詭弁で一貫するなど不誠実な姿勢で臨んだ。 民主党は人事聴聞経過報告書採択自体が無意味と見る」と話した。 報告書の採択には応じないということだ。

 朴大統領は野党の反発は意に介さず、人事聴聞経過報告書が採択されなくともキム候補者を任命するものと見られる。 大統領府高位関係者は「11日までに報告書が来なくとも、法的にその翌日には朴大統領が長官に任命できる」と話した。 手続き的な‘瑕疵’がないため12日にはキム候補者を任命できるということだ。

 大統領府は‘安保危機’が高く、一日も早く新政府を正常にスタートさせなければならないという点をキム候補者任命強行の名分に挙げている。 国会国防委員会所属セヌリ党議員の場合、ほとんどが「道徳性より資質が重要だ」という論理でキム候補者を擁護した。 チョン・ヒス議員(3選)は 「道徳性問題は残念だが、安保危機状況で能力に問題がないので長官に任命しなければならない」と話した。 国防委所属のある議員は「朴槿恵政府がスタートに困難を経験しているが、与党の立場で助けるべきではないか」と話した。

 だが‘百貨店級’不正・疑惑が提起され、野党が認めないキム候補者を長官に任命することは、人事聴聞会制度を無力化しようとする試みであり保守政権の水準に対する根本的懐疑を呼び起こすという指摘が出ている。 セヌリ党のある最高委員は「数多くの疑惑に包まれたキム候補者が‘清廉に生きてきた’と答える時、傲慢を越えて国民に対する侮辱という気がした。 そのような人物を長官に任命することは国民の意思に逆らうこと」と語った。 セヌリ党のある再選議員は「李明博前大統領も世論の顔色をうかがって、道徳性に問題が多い長官候補者は辞退させた。 キム候補者のような人物を長官に任命すれば、不道徳な保守政権と嘲弄されるだろう」と話した。 人事権が大統領の固有権限ではあっても、国民的非難を受けている人物を内閣に重用する場合‘三流保守政権’という批判に直面しなければならないということだ。

チョ・ヘジョン、アン・チャンヒョン記者 zesty@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/577399.html 韓国語原文入力:2013/03/10 20:08
訳J.S(1790字)

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