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"北 核実験の可能性 50対50…朴当選人の政策が重大変数"

登録:2013-02-11 22:50 修正:2013-02-11 23:46
グーグル会長と北に行ってきたトニー・ナムグン インタビュー
トニー・ナムグン(68)博士

外交は時には小さなジェスチャーを通じて変わる
韓・米・日の対応にかかっていると見る
公演・官僚らの非公式出会いも助けになる

 韓半島問題の専門家であるトニー・ナムグン(68)博士は10日(現地時間)北韓の核実験の可能性について「予測はかなり難しいが、50対50程度」と語った。 ナムグン博士は「韓国・米国・日本の対応にかかっていると見る」として「最も重要な変数は朴槿恵(パク・クネ)大統領当選人の対北韓政策であり、北韓は今 朴当選人がどのようにするかを見守っている」と話した。 朴当選人が北韓との関係改善などに積極的に取り組む意志を表明するならば、北韓が核実験を中断することもありうるという意味だ。

 1990年初の北韓訪問以来、今までに50余回 北韓を訪問したナムグン博士は、先月エリック シュミット グーグル会長一行とジョン・ダニシェフスキーAP通信副社長一行の北韓訪問にも同行し、最近の北韓の雰囲気をよく知っている人物だ。 彼は米国カリフォルニア大バークレー分校でアジア史で博士学位を受け、ロックフェラー基金と米国エネルギー部から受けた北韓支援基金で北韓-米国関係の改善と北韓の改革・開放のために努力してきた。 1993年北韓-米国共同コミュニケ草案を作成し、1994年ジミー・カーター前大統領の北韓訪問、1996年江陵(カンヌン)潜水艦事件に対する遺憾声明、2006年米軍遺骨返還交渉、2010年米国女性記者釈放などに関与した。

-先月の北韓の雰囲気はどうだったか?

 "国連安全保障理事会の制裁に対して強力に反発する雰囲気だった。 しかし他方では韓国・日本との関係改善に対する期待があった。 米国に対する強硬な態度とは少し違っていた。"

‐北韓が今回核実験をする可能性は?

 "50対50程度だ。 韓国・米国・日本の対応にかかっていると見る。 最も重要な変数は朴槿恵(パク・クネ)当選者の政策だ。 北韓は朴当選人がどのようにするかを見守っている。 今までのところは朴当選人の北韓に対する態度が李明博大統領より穏健だと見ている。"

-朴当選者が大統領選挙当選以後、特に融和的ジェスチャーを表明したことはないと理解しているが。

"それで可能性を50対50と見るわけだ。"

‐北韓が核実験をしないようにするにはどんな努力が必要か?

 "外交は時々小さなジェスチャーを通じても突然に雰囲気が変わりうる。 韓国・米国・日本が小さなジェスチャーでも提案する必要がある。"

北、国連制裁に強力反発したが
南韓・日本との関係改善を期待
米国に対する強硬な態度とは違う

-例えばどんなものか?

 "人的交流のようなのがそのような事例になりうる。 政府が直接推進することではないけれど間接的に承認するそのような交流が役立ちうる。 例えば何年か前のニューヨーク フィルハーモニックの平壌(ピョンヤン)公演のようなものだ。 官僚らの非公式的な出会いも役に立ちうる。"

‐北韓は朴当選人に対してどんな見解を持っているか?

 "非公式的に話を聞いてみれば、朴当選人がどんな政策を持っているかについて関心が高かった。 朴当選人が2002年に北韓を訪問し肯定的な話をしたことがあるためだろう。 それで見守っているようだった。"

-朴当選人がどんな政策を展開すべきだと見るか?

 "北韓の人々は朴当選人が金大中・盧武鉉前大統領のようになることを望むだろうが、それは難しいだろう。 太陽政策と李明博政府の政策の中間で道をうまく見つけなければならないだろう。 今より対話再開をさらに強調する必要がある。"

-朴当選人が話した‘韓半島信頼プロセス’は実現可能だと見るか?

 "南側の外交通商部と北側の外務省間の公式的な外交チャンネルを通じて疎通をすることが重要だと見る。 これは象徴するものが大きい。 二つの主権国家を代表する外交当局間の出会いであるためだ。 この出会いで安保問題を議論することができるはずだ。 6者会談の一環としてでなく、両国の外交部が両者間対話を先にすることが重要だ。 これはお互いを尊重するという意志表示になりうる。 また、南側の統一部と北側の祖国平和統一委員会が離散家族・旅行・投資など他の懸案を議論することができるはずだ。"

朴当選人‘韓半島信頼プロセス’
南 外交部-北 外務省 公式疎通が切実に求められる
北韓-米国の和解、独立運動家門である私の願い

‐北韓が非核化が終末を告げたと言ったが、核保有に対する態度が変わったか?

"非核化放棄の話は技術的な話だと見る。 戦略的決定ではない。 米国と韓国を圧迫しようとしていることだ。"

-北韓-米国 関係改善に一生を捧げたが今後の希望は?

 "2つある。 一つは韓国、北韓が現在は分断されていても、共に米国と友好的な関係を結ぶようにすることだ。 そうなれば韓半島は米・中、中・日間の葛藤を緩衝させる上で大きな役割を果たせるだろう。 二つ目は個人史と関連したことで、南北韓の歴史から事実上消えた独立運動家たちが私たちの歴史で本体の位置を取り戻すことに寄与したい。

 私は上海で生まれて父方と母方に独立運動有功者が6~7人もいる家で育った。 祖父(ナムグン・ヒョク)は国内初の神学博士として平壌(ピョンヤン)神学校で最初の韓国人正教授を務め、1939年に上海に亡命した。 <皇城新聞>設立者であるナムグン・オク先生が祖父と六親等だ。 母方には最初キリスト教の家柄で、女性独立運動団体である槿花会を組織したキム・マリア先生が祖母の妹であり、キム・ギュシク先生は祖母の叔母の夫だ。

 私は米国が韓半島の平和増進に積極的な役割をできると見て、北韓-米国関係を改善させるために努力している。 このような努力を通じて究極的には南北韓が統一されることによって真の独立国家になるようにすることが先祖が繰り広げてきた独立運動の大義を受け継ぐことだと考えている。"

ショート・ヒル(米ニュージャージー州)/パク・ヒョン特派員 hyun21@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/573482.html 韓国語原文入力:2013/02/11 22:00
訳J.S(2693字)

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