"5・24措置緩和検討など朴当選人の発言に鼓舞される
金正恩第1秘書には会えなかった"
北韓訪問から帰ってきたビル・リチャードスン前米国ニューメキシコ州知事は北韓が韓国・米国との関係改善を望んでいると伝えた。
エリック シュミット グーグル会長ら一行と共に3泊4日の北韓訪問を終えて10日午前、中国北京首都国際空港に到着したリチャードソン前州知事は「彼ら(北韓官僚)は米国との関係改善を切実に望んでいて、韓国の新しい大統領(朴槿恵(パク・クネ)当選人)の最近の発言に非常に鼓舞されている」と話した。 これは朴槿恵当選人が大統領選挙過程で現政権に比べて相対的に前向きな対北韓政策を繰り広げる可能性を示唆して、大統領職引継委員会も5・24措置の部分的緩和を検討することが知らされたことに対する北韓の反応と解釈でき注目される。 5・24措置は天安(チョナン)艦沈没が北韓の仕業という結論により南北交易と北韓訪問中断などを断行した措置だ。
リチャードソン州知事は「南北対話が再開されて米国と北韓も肯定的な２者対話をすることを望む」として 「米国、韓国、日本などで新しい指導部ができた今は、対立ではなく対話が必要な時」と話した。 彼は北韓でリ・ヨンホ副首相など外務省関係者、軍部関係者、科学者らに会って対話したが、金正恩北韓労働党第1秘書には会えなかったと明らかにした。 リチャードソン前州知事は「私たちは北韓側に弾道ミサイルと今後なされうる核実験のモラトリアム(猶予)を強力に促した」と明らかにした。
世界最大のインターネット企業であるグーグルのシュミット会長は北韓政府に国民のインターネット使用権を拡大することを促したと明らかにした。 シュミット会長は「彼ら(北韓)が(インターネット普及拡大を)始めるか、さもなくばずっと遅れをとった状態で居残るかを選択しなければならない時点」と強調した。 平壌(ピョンヤン)に留まる間、金日成総合大を訪問して学生たちのコンピュータ利用などを見て回ったシュミット会長は「北韓のインターネット使用は非常に制限的であり、監視を受けるインターネットとイントラネットがある。 政府と軍隊、大学では使用できるが、一般大衆は依然として利用できない」と話した。
北韓に抑留された韓国系米国人ペ・ジュノ(ケネス ペ)氏の釈放交渉について、リチャードソン前州知事は「北韓官僚がペ氏の健康が良い状態にあり、すぐに司法処理手続きが始まると知らせてきた」と紹介した。 彼はペ氏には会えなかったが、北韓当局がペ氏に息子の手紙を手渡すという約束もしたと伝えた。 ペ氏は去る11月、北韓羅先旅行中に撮った写真が問題になって抑留されたことが分かった。
リチャードソン前州知事は今回の北韓訪問結果を米国国務部にブリーフィングすると明らかにした。 リチャードソン前州知事など9人の代表団は去る7日に北韓に到着して金日成総合大、平壌コンピュータセンター、人民大学習堂などを見て回った。
北京/パク・ミンヒ特派員 minggu＠hani.co.kr
訳J.S(1619字)
