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北 対外開放意志 確認できれば‘コチコチ凍りついた’北-米関係に薫風

登録:2013-01-03 20:25 修正:2013-01-03 21:55
政府メッセンジャーではない個人的訪問のようだ
シュミット、インターネット通じた自由・繁栄 主張
北 官吏 12人、2年前グーグル本社訪問
金正恩も‘科学技術経済強国’力説
北 統制厳しく事業可視化は難しい模様
2007年4月10日米軍遺骨発掘作業交渉問題で北韓を訪問したビル・リチャードソン(左から3人目)当時ニューメキシコ州知事とトニー ナムグン博士(左から2人目),ビクター チャ当時ホワイトハウス国家安保会議(NSC)アジア担当補佐官(右から2人目)等が平壌(ピョンヤン)でキム・ヨンデ北韓最高人民会議副議長(中央)と写真を撮っている。 平壌/AP連合ニュース

 エリック シュミット グーグル会長とビル・リチャードスン前ニューメキシコ州知事の北韓訪問は個人的な次元で推進されると知られている。 米国政府から特別な‘任務’を与えられたメッセンジャーではないという話だ。

 ワシントン外交消息筋は3日 「グーグル会長らの北韓訪問は米国政府と関連はないと理解している」として「トニー ナムグン博士が国連駐在北韓代表部と直接連結したことでないかと思う」と話した。 時期から見ても米国が北韓の長距離ロケット発射以後、国連安全保障理事会を通じて強力な対北韓制裁を推進しているという点もこのような解釈を後押しする。

 だとしても、彼らの北韓訪問の意味は小さくない。 世界最大のインターネット企業グーグルの会長が初めて北韓を訪問するということ自体が持つ象徴性のためだ。 北韓は世界で最も強力なインターネット統制国に分類される。 また、今回の北韓訪問が北韓の対外開放に関する意志を確認できる契機になるならば、米国の対北韓政策基調にも影響を与えうる。 ジョン・ケリー国務長官内定者は北韓との積極的な外交を主張してきた対話論者だ。

 シュミット会長はインターネットを通じて全世界に自由と繁栄を拡張することに情熱を燃やしている人物として知られている。 彼は昨年5月ボストン大講演で「携帯電話と新しい連結方式の電波は私たち皆を連結することになるだろう。 これは政治・社会・経済など社会すべての側面を革命的に変えるだろう」と話した。

 2011年まで10年近くグーグル最高経営者(CEO)を受け持ち昨年退いたシュミット会長は、最近では全世界の政治家たちや事業パートナー、政府関係者たちに会うなど主にグーグルの対外業務を受け持っている。 最近ではコーエン前国務部政策企画諮問官と共同でインターネットの役割に関する本を著述している。 (AP)通信は 「シュミット会長のメッセージはインターネットとモバイル技術は人間を貧困と政治的抑圧から抜け出させる力を持っているということ」と伝えた。

 北韓がこのようなシュミット会長の北韓訪問をなぜ受け入れたかという点も関心事だ。 これと関連して金正恩労働党第1秘書が今年の新年辞で‘科学技術発展に基づいた経済強国建設’を力説し「最先端突破戦を元気良く繰り広げ国の全般的科学技術を一日も早く世界的水準に立ち上げなければならない」と明らかにした点が注目を引く。 インターネットを含む先端情報通信に対する積極的な接近を示唆するものと受けとめられる。 北韓官僚12人は去る2011年4月、カリフォルニア マウンテンビューにあるグーグル本社をはじめIT企業等を訪問したと<ロサンゼルス タイムズ>などは伝えた。

 ただしグーグルがインターネットに対する政府統制に強力に反対する代表的な企業である反面、北韓はインターネットを通じた対外接近を簡単には許容しないという点でシュミット会長の北韓訪問が直ちに具体的な事業に進展することは困難という指摘もある。 そうだとしても北韓としてはシュミット会長の北韓訪問を許容することによって対外イメージを改善する効果を出すことができるものと見られる。

ワシントン/パク・ヒョン特派員 hyun21@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/568176.html 韓国語原文入力:2013/01/03 20:03
訳J.S(1578字)

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