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傷ついた朴槿恵、負担覚悟で‘嶺南総理’指名した理由は?

登録:2013-02-10 00:23 修正:2013-02-10 19:52
再び法曹人 再指名 "法秩序確立" 当選人 意志
責任総理の代わりに‘内閣直接統轄’意志 明確に
‘キム・ヨンジュン落馬’負担に朴当選人 発表に場に出ず
チョン・ホンウォン総理候補者. 写真は去る総選挙当時チョン・ホンウォン セヌリ党公認審査委員長が18日午前ソウル汝矣島(ヨイド)のセヌリ党舎記者室で9次公職候補者推薦名簿を発表している様子。 【ソウル=ニューシス】

 朴槿恵(パク・クネ)当選人が8日セヌリ党総選挙公職候補者推薦委員長出身のチョン・ホンウォン弁護士を総理候補者に指名したのは、選挙時に自身が約束した責任総理制度の代わりに管理型総理を置き、内閣は直接統轄するという意を明確にしたものと見られる。 ‘嶺南大統領-嶺南総理’という政治的負担を覚悟して公認審査委員長として朴当選人の意を忠実に反映したという評価を受けている人物を総理候補者に指名したためだ。 一部では朴当選人が初の総理候補に指名したキム・ヨンジュン引継ぎ委員長落馬のような不祥事が繰り返されることを防ぐために聴聞会通過を第1目標にして人選したという分析も出ている。

 チン・ヨン業務引継ぎ委員会副委員長はチョン候補者指名と関連して「公職者としての高い信望と創意行政の実現経験、正しい社会のための多様な貢献を考慮」したと明らかにした。 30年間にわたる検察在職経験、中央選挙管理委員会常任委員としてマニフェスト運動と電子投票制の導入などに関与したことを高く評価したということだ。 朴当選人の意中をよく知っているある要人は「朴槿恵政府は大統領が主要国家的アジェンダとともに内閣を統轄して、各部署長官が直接人事および行政権の責任を負う責任長官制が基本コンセプトだ。 総理は当選人が強調してきた法治確立の象徴的役割をすることになる。 そのために今回も法曹人出身を総理候補に指名した」と話した。 各種疑惑で総理候補者から落馬したキム・ヨンジュン引継ぎ委員長に続き、再び法曹人を抜てきしたのは法秩序確立に対する当選人の意中と責任長官制の実現意志が込められたという説明だ。

 チョン候補者が昨年1月31日4・11総選挙公職者候補推薦委員長に抜擢され、公認作業を進めながら朴当選人の信任を得たことも強く作用したと見られる。 ‘一度使ってみた人物を再び使う’朴当選人の人事スタイルを考慮する時、公認審査委員長として見せた能力を考慮した選択ということだ。 朴当選人のある参謀は「朴当選人が‘改革公認’を旗じるしとして前面に掲げた昨年4月の総選挙で、チョン候補者が大きな雑音なしに敏感な公認業務をうまく管理したと評価している」と話した。

 チョン候補者が‘キム・ヨンジュン落馬’事態以後、朴当選人が最も気を遣った検証を通過したので抜擢されたという見解もある。 業務引継ぎ委員会核心関係者は「人事遅延にともなう批判世論にもかかわらず、人選がずっと遅れたことは国会人事聴聞会を無難に通過する人物を探すのに困難を経験したため」と話した。 チョン候補者もこの日「何日か前に総理提案を受けた。 私が(検証)同意書を出したので、その資料によってあらゆることを収集したと理解している。 (国会人事聴聞会が)あまりにホコリはたきが、私の感じでもそのような点がなくはないので、ひょっとして私も知らない間に何かがあるのではないかとまで考えたよ」と話して、自身に対する高強度検証作業が進行されたことを認めた。 与党の一部で朴当選人が民主党出身であるハン・グァンオク業務引継ぎ委員会国民統合委員長とチョン候補者を巡って終盤まで苦心している、野党の反発が憂慮されるハン委員長の代わりにチョン候補者を最終指名したという話が出るのもこのような分析に重さを載せている。

 しかしこのような高強度検証にもかかわらず、朴当選人はもしもの不祥事に備えて政治的負担を最小化するような姿も表わした。 朴当選人はこの日チョン総理候補者と大統領府警護室長、安保室長など朴槿恵政府の重要人選を直接発表せずに、チン・ヨン副委員長に任せた。 去る1月24日キム・ヨンジュン総理候補者指名の時に朴当選人が直接業務引継ぎ委員会ブリーフィングルームに出てきて国民に人選結果とともに抜てきの背景を明らかにしたのと対比される。 業務引継ぎ委員会内外では「直接指名したキム・ヨンジュン落馬で政治的傷を負った朴当選人が間接発表形式を取って危険を分散した」 といううわさが出まわっている。 チン・ヨン副委員長は当選人が発表しなかった理由を尋ねる記者たちの質問に「業務引継ぎ委員会副委員長は当選人を補佐する」と話した。

 一部ではチョン候補者が公認献金問題で有罪判決を受けたヒョン・ヨンヒ議員、弟嫁セクハラ疑惑を受けたキム・ヒョンテ議員、論文盗作事実があらわれたムン・テソン議員など問題人物公認責任から完全には自由になれないという批判も出ている。

シン・スングン記者 skshin@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/573334.html 韓国語原文入力:2013/02/09 11:54
訳J.S(2171字)

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