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三星(サムスン)電子、フッ酸漏出事故 9時間以上 隠していた

登録:2013-01-28 21:34 修正:2013-01-29 06:46
華城(ファソン)工場で配管修理協力会社職員 1人死亡 4人負傷
警察・消防当局に申告せず…京畿道(キョンギド) "10リットル漏出確認"

 三星(サムスン)電子華城(ファソン)工場でフッ酸が漏れ出し、バルブ修理作業をした協力業者の職員1人が亡くなり4人が負傷した。 三星側は工場内で作業者がフッ酸に露出し人命被害が出たにも関わらず、9時間以上にわたり当局に申告しなかった。

 去る27日夜11時頃、京畿道華城市の三星電子華城事業場の半導体生産区域である11ライン付近にある中央化学物質供給装置(CCSS)からふっ化水素希釈液(フッ酸)が漏れ出した。 警察は「フッ酸が漏れ出した貯蔵タンクは500リットルのフッ酸を保存するタンクで、タンクの下部バルブが溶けてフッ酸が漏れ出した」と28日明らかにした。

 これに先立ち三星側は27日午後1時30分頃、フッ酸供給装置の異常を把握し、協力業者であるSTIのパク・某(36)氏など職員5人を呼び夜11時から補修作業に入った。 協力業者職員は28日午前4時30分頃、バルブ交換作業を終えたが午前7時30分から首と胸の痛みを訴えた。 症状が激しかったパク氏はソウル漢江(ハンガン)聖心(ソンシム)病院に運ばれたが、午後1時頃亡くなった。

 三星電子側は27日午後、フッ酸漏出事故を感知して28日午前に人命被害が生じたしばらく後である午後2時42分頃にようやく電話で京畿道(キョンギド)に通知した。 協力業者職員パク氏がフッ酸の漏れ出たタンクの故障したバルブを修理し、異常症状を見せてから9時間ぶりのことだった。 現行の有害化学物質管理法は、有害化学物質事故が発生したりまたは、人の健康や環境に危害が発生する場合、該当地方官公署などに申告することになっている。

 三星電子はフッ酸の外部流出可能性はないと公式確認した。 三星電子関係者は「今回の事故で漏れ出たふっ化水素希釈液は2~3リットルできわめて少量であり、流出時に廃水処理場へ自動移送される構造であるため社外へ流出する可能性はない」と話した。

 しかし京畿道は「漏れ出たフッ酸の量を10l程度と確認した」と明らかにした。 京畿道消防災難本部は消防車7台を現場に送りフッ酸流出にともなう対備に入った。

水原/キム・キソン、ホン・ヨンドク、キム・ジンチョル記者 player009@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/571728.html 韓国語原文入力:2013/01/28 21:03
訳J.S(1121字)

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