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三星(サムスン)電子協力会社の崩れた‘メキシカン ドリーム’

登録:2012-12-11 19:51 修正:2012-12-12 07:22
ドラム洗濯機 部品企業‘プリマテック’
三星(サムスン)の5年計画信じて同伴進出
1年後 三星 一方的撤収 決定
171億 賠償要請に91億のみ受け入れ
財政危機 業者代表 裏切られたと吐露
三星 "経営を間違えた協力会社の責任"

 電子製品のボタンなどの部品を作る中小企業プリマテックのチョン・某代表は2010年2月を忘れられない。 当時、彼は生涯初めてメキシコの地を踏んで事業の再跳躍を夢見た。 三星電子がメキシコ工場で北米地域に販売するドラム洗濯機を作ることにし、協力業者を公募するや応じたのだ。 投資環境調査団でメキシコに行ってきた後の3月にチョン代表はメキシコ 三星電子が作るドラム洗濯機の部品納品を決めた。

 ところがそれから2年が過ぎた今、チョン代表の夢は崩れた。 部品納品を始めて1年後の去る3月、三星電子はドラム洗濯機のメキシコ生産撤収を決めた。 三星電子関係者は「ドラム洗濯機に対するグローバル生産拠点効率化を推進し、去る4月にメキシコでのドラム洗濯機生産を中断した」と話した。 米国で三星電子のドラム洗濯機が反ダンピング判定を受けたことに伴うことだったが、「すべてを賭けてメキシコ同伴進出を決めた」プリマテックの立場では「青天の霹靂」だった。

 チョン代表は「三星電子が協力業者を公募する時、5個の年間物量計画を提示した。 そのとおりになりはしなくても、一方的な撤収決定は中小企業の立場では滅びろということと違わない」と訴えた。 業者公募の時、三星電子は2011年にドラム洗濯機を133万6000台生産から始め、2015年には222万5000台の生産を目標にしていると展望した。 しかし目標値どころか三星電子が生産中断を決めプリマテックは途方もない財政的危機に直面した。

 プリマテックは去る4月、三星電子に損害賠償を要請した。 投資費用195億ウォンと機会費用・清算費用を含め327億ウォンの賠償要請だった。 三星電子も完全に拒否してはいない。 三星電子メキシコ法人長は投資費用75億ウォン余りと一部清算費用を認めるものの機会費用は認定できないとし、78億3000万ウォンの賠償案を提示した。 その後の交渉を経てプリマテックは機会費用を放棄し171億ウォン余りに賠償要請額を調整し、三星電子は91億ウォンだけは与えられるという立場を守っている。

 チョン代表は何より事業清算と賠償交渉過程で三星電子の態度に激しい裏切りを感じると話した。 「メキシコ進出公募をする時は三星電子本社が立ち上がって積極的に説得しておきながら、清算した本社では俺は知らないとして、決定権が十分にないメキシコ法人とだけ対話しろと言った」ということだ。

 三星電子はプリマテックと全く違う立場を示した。 三星電子関係者は「プリマテックはメキシコ進出初期に経験不足と過度な投資で製品不良と経営赤字が激しくなり、すでに2011年に事業撤収を通知した経緯がある。 プリマテックの他に他の現地協力業者はドラム洗濯機の他に冷蔵庫などの物量を拡大して経営を安定化させているが、プリマテックだけが経営を間違っておきながら三星電子に損失を補填してほしいと要求している」と話した。

 これに対してチョン代表は「三星電子が納品単価を非常に低く策定して赤字が深化しており、赤字を補填するか、さもなくば経営権を買収して損失から抜け出せるようにしてほしいと要求したことはある。 以後、三星電子の撤収決定は‘火に油をかけた格好’だった。 現地の他の協力企業等もほとんど追加的な納品単価引き下げのために赤字が予想されるという」と話した。 彼は「20余年間、三星電子に納品をしてきたが、こうしたことは初めて」と伝えた。 プリマテックは三星電子と東芝の合作法人であるTSST(東芝三星ストレージテクノロジー)フィリピン法人に納品してきながら、2004年から今年まで20余回にかけて射出・金型部門の‘優秀協力業者’認定も受けた。

 三星電子は「海外投資損失に対する補償を要求するのは客観性が欠如した根拠のない主張だ。 不法な要求事項に対しては可能なすべての法的措置を取る予定」と明らかにした。

キム・ジンチョル記者 nowhere@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/564857.html  韓国語原文入力:2012/12/11 19:23
訳J.S(1884字)

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