イーマート パート長 電子メール 明らかに
2011年労働者4人窒息事故の際
高陽(コヤン)支庁担当課長が交渉方法を助言
直接 専門労務士を紹介
2011年大学の授業料を作るために京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)のイーマート炭峴(タニョン)店機械室で冷凍機保守アルバイトをして産業災害で亡くなったソウル市立大学生事故と関連して、事故内容を調査しなければならない雇用労働部がイーマート側に遺族たちを欺瞞する交渉戦略を助言した情況を示す文書が発見された。
16日<ハンギョレ>がノ・ウンレ民主統合党議員を通じて入手した資料を見れば、イーマートは2011年7月2日炭峴店機械室で冷凍機の保守作業をしていたソウル市立大休学生ファン・某氏など労働者4人が窒息して亡くなるや‘リスク(危機)管理システム’に突入した。 当時4人はマスクなどの安全装備を着用せずに作業をして有毒ガスに中毒したことが確認されてイーマートに対する非難世論が沸き立った。
当時イーマート担当者は常に雇用労働部高陽(コヤン)支庁に出入りし動向を把握して上部に報告していた。 7月11日イーマート本社のカン・某パート長が上級者に送った‘炭峴店関連雇用労働部動向’という題名の文書を見れば「(雇用労働部高陽支庁の担当課長が)イーマートが遺族と直接協議にはいってはならず、(冷凍機修理下請け業者である)D業者を前面に出して補償するようにし…少なくとも3回程度は(遺族と下請け業者に)失望感を抱かせ、最後に道義的にでも葬式費用程度は出すという方式で接近した方が良いと思うという個人的な意見を話した」と記されている。
雇用労働部 高陽支庁関係者はイーマート側に労務士の紹介までしていた。 カン パート長は7月13日上級者に送った文書で「(高陽支庁関係者が)労働部本庁所属の専門労務士を紹介した。 関係者の話ではこの方を選任すれば百戦百勝だと太鼓判を捺した」と報告した。
7月9日に作成された‘炭峴店事故報告’文書を見れば、当時イーマートは下請け業者であるD業者に事故の責任を転嫁するために苦心した。 文書は「遺族交渉遅延などで事件が拡大すればD業者の取引先に対する仮差押さえ措置および損害賠償請求訴訟準備」を筆頭に、遺族には 「事態責任の本質がD業者にあることを告知して直接交渉するよう誘導」とする一方で、警察には「D業者代表理事拘束捜査で遺族交渉の早期妥結を要求」というなど、全方向的な計画を含んでいる。 3ヶ月後のこの事故はイーマート炭峴店長が100万ウォンの罰金を出すことで終えられた。
イーマートが雇用労働部と警察、国家情報院所属公務員たちに名節用の贈り物を贈っていた情況も明らかになった。 昨年1月、旧正月を控えてイーマート企業文化チームが作成した2011年秋夕(チュソク)贈り物配送目録を見れば、イーマートは雇用労働部公務員25人を含め警察・国家情報院職員など計37人に10万~20万ウォン相当の韓牛セットやワインなどを贈っていた。 企業文化チーム関係者は担当者に送った電子メールで「シーズンが近づいたので…昨年秋夕(チュソク)に行ってこられましたが、もう一度訪問をお願いします」と書き名節ごとにこのような人脈管理が着実になされていたことを示唆した。
オム・ジウォン記者 umkija@hani.co.kr