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窒息死‘授業料アルバイト生’終わらない試練

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/490177.html

原文入力:2011/08/03 08:28(1406字)
イム・ジソン記者

事故から一ヶ月が過ぎても補償解決できず葬儀行えず
警察 "イーマート-設備業者 契約複雑で捜査遅延"

先月2日未明、京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)のイーマート炭峴(タニョン)店の機械室で冷房設備の修理作業中に同僚3人と共に窒息死したソウル市立大生ファン・スンウォン(22)氏の葬儀が事故から一ヶ月が過ぎても行われずにいる。事故の責任所在を明らかにすべき警察の捜査が遅々として進まない中で、遺族と冷房設備業者、イーマートの間の補償問題が解決されないためだ。

事件を捜査中の一山(イルサン)警察署は2日 「国立科学捜査研究院の解剖検査結果と産業安全保健公団、ガス安全公社の現場調査結果が全て出てきたが、冷房設備業者であるトレインコリアとイーマート間の複雑な契約問題、トレインコリア内部の責任先送りなどにより捜査がはかどっていない」と明らかにした。

先月末、国立科学捜査研究所は亡くなった4人の労働者を解剖検査した後、死因を‘酸素欠乏による窒息死’と確認した。産業安全保健公団とガス安全公社の調査結果も‘換気できない状態で作業者が多量の冷媒流出により窒息死したと推定される’という内容で、国科捜の結論とほとんど同じだ。 結局、換気が正しくなされないイーマート機械室の劣悪な作業環境でトレインコリアが製作した冷房設備の冷媒カスが漏れ出て酸素を遮断し彼らの生命を奪い取ったものと見られる。

だが、一山警察署関係者は「事故の原因は簡単だがイーマートとトレインコリア間の契約関係が複雑で責任攻防が簡単でない」と話した。警察は「去る5月末、イーマート炭峴店に冷房設備を供給したトレインコリアは、当時 イーマート側と‘トレインコリアが設備を設置・運営する過程で作業環境安全性評価をする義務がある’という内容の契約を結んだ」として「契約上ではイーマート機械室が換気できなかったとすればイーマート側に換気施設を整えるよう勧告する責任がトレインコリア側にあるわけ」と説明した。

警察は「トレインコリアとイーマート側の責任者が決定されれば、両者を全て呼び契約書をひろげて調査した後、どちらか一方を業務上過失致死容疑で立件する計画」と明らかにした。だが、まだトレインコリア側の責任者が誰か明確でない。トレインコリア関係者は「全世界に同じ冷媒を使う冷房設備が10万台以上 運用されているが、設備のために窒息死した事例はただの一件もなかった」として「どこに問題があったのか内部調査中」と話した。イーマート側は「まだ警察から解剖検査結果などの通知を受けていない」とし「ひとまず警察の調査結果発表を待つ」という立場だ。

亡くなったファン氏の叔父チョン・ウンホ(57)氏は「スンウォンを一ヶ月も冷凍庫に入れておき、警察の調査結果も出てこないし補償の議論もうまくいかず遺族たちが耐えがたい時間をすごしている」 として「換気できずに人が4人も死んだというのに誰も責任を負わずに時間だけ流れていることがやりきれない」と話した。

イム・ジソン記者 sun21@hani.co.kr

原文: 訳J.S