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イ・ガングク憲法裁判所所長「党派性偏った人ではだめだ」

登録:2013-01-17 17:39 修正:2013-01-29 10:51
事実上 "イ・ドンフプ任命反対" を表明
憲法裁判所内部「朴当選者は評価を聞いて人選したのか」
イ・ガングク憲法裁判所所長

 イ・ガングク(写真)憲法裁判所所長が15日「党派性や理念性の偏った人が憲法裁判所に入ってきてはいけない」と言って、自身の後任に指名されたイ・ドンフプ候補者に対して事実上 "不適切" という見解を明らかにした。 イ所長の側近である憲法裁判所関係者は「朴槿恵(パク・クネ)大統領当選者が果たして周囲の評価を聞いて人選したのか疑わしい」としてイ・ドンフプ候補者指名を強く批判した。

 イ所長はこの日憲法裁判所で開かれた退任(21日)記念の午餐会で「憲法裁判所の所長は社会的葛藤と対立を統合しなければならない組織の首長であるから、国民の拍手の中で選出されるべきなのに、論難になっているのは残念だ」と明らかにした後「このような事例が再発しないように、制度的整備が必要だ。 第一に裁判官の互選による選出、第二にドイツ連邦憲法裁判所のように、裁判官選出を議会の過半数ではなく3分の2以上の賛成を要件とする必要がある。 党派性や理念性の偏った人は憲法裁判所に入ってきてはいけないからだ」と話した。 退任を控えたイ所長が、憲法裁判所の裁判官時代に過度に保守的な立場を代弁していたイ・ドンフプ候補者の憲法裁判所所長指名に反対するという意を間接的に明らかにしたのだ。

 これについて、午餐に出席した憲法裁判所関係者も「率直に言って、この方が所長になられれば憲法裁判所の位相に問題が生ずる」と話した。 この関係者は「朴槿恵(パク・クネ)当選者が果たして周りの評価を聞いて人選したのか疑わしい。 これは保守人事でなくて "TK(大邱(テグ)・慶北(キョンブク)) ごり押し人事だ」と批判した。

 この関係者はまた「(イ候補者の)保守にも一貫性がない。 イ候補者は "先例" を "選別" する。 研究官が先例をいくつか挙げて報告すれば、先例を取捨選択して自分の気に入らない先例は捨てる」と言って、イ候補者の偏向的行動を指摘した。

 イ候補者が裁判所と憲法裁判所に在職中、公職者として取った不適切な行動も "事実だ" と明らかにした。 イ候補者が2011年憲法裁判所で開いた出版記念会の時、憲法裁判所の研究官を私的な事に動員したという疑いに関して、憲法裁判所関係者は「研究官たちに出版記念会芳名録を書かせ、本も持っていかなければならないと言って持って行かせた」と話した。 イ候補者が2005年に水原(スウォン)地裁所長時代に裁判所の忘年会を準備する際、三星(サムスン)から物品協賛を受けてくるよう指示したという疑いに関しても「三星(サムスン)協賛の話はすでに有名なエピソードだ。 外部に広くうわさになった話だ」と伝えた。

キム・ジョンピル記者 fermata@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/569806.html 韓国語原文入力:2013/01/15 21:25
訳A.K(1324字)

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