双龍(サンヨン)自動車労使が10日無給休職者455人の全員復職に合意した。 2009年大規模構造調整とストライキ事態で多くの労働者が工場を去り3年5ヶ月ぶりだ。 しかし希望退職者と整理解雇者は復職議論から除外され、政界で推進中の国政調査を避けるための臨時方便という主張が出ている。
双龍車労使はこの日午後、京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)工場本館でイ・ユイル代表理事とキム・ギュハン労組委員長が参加した交渉を開き、無給休職者全員復職に合意した。 復職労働者は3月1日から仕事場に戻る。 双龍車労使は「2009年以後、毎年販売実績を更新している。 ただし、生産量増大を通した新規働き口創出だけでは無給休職者らの早期復帰に限界があるだけに、組合員が苦痛を分担をすることにし、ワークシェアリング方案も並行推進する」と明らかにした。
双龍車労使は合意案に整理解雇者などの復職問題は含めなかった。 双龍車は労組の反対にも関わらず2009年4月2646人の人材構造調整方案を発表した。 その後、1904人が希望退職して159人が整理解雇され、455人が無給休職に入った。
双龍車労使はまた労働界の要求により政界で推進中の国政調査の中断を要求した。 労使は「一部で取りざたされている会計歪曲疑惑などは金融当局と裁判所によって正当性と合法性が立証されている。 個別企業に対する国政調査が実施されればイメージき損および国際信任度下落にともなう販売減少でやっと作った復職計画に支障が出ることが懸念される」と明らかにした。 今回の交渉を率いた双龍車労組は2009年9月に民主労総金属労組双龍車支部から脱退した組合員が主導して作った労組だ。 当時組合員は賛成73.1%、反対9.9%で労組脱退を可決した後、この労組を設立した。 構造調整に反対してストライキを主導した整理解雇者を主軸に活動しながら国政調査と解雇者の復職を主張している金属労組双龍車支部とは幾多の葛藤を経てきた。
平沢工場近近隣の送電鉄塔で50日以上にわたり高空籠城を行っているムン・キジュ双龍車支部整備支会長は「無給休職者の復職はすでに4年前に約束している。 これをあたかも双龍車問題が解決されたように宣伝して国政調査を避けようとする姑息な手」と話した。 キム・トゥクジュン首席副支部長も 「国政調査は必ず貫徹されなければならず、これは2000人を超える労働者の復職問題を解決できる唯一の道」と語った。
平沢/キム・キソン記者 player009@hani.co.kr