北韓が長距離ロケット銀河3号を発射する2日前の10日、合同参謀本部が非常警戒態勢を‘2段階’から‘3段階A’に一段階下げ、ロケットが発射された以後の12日に一歩遅れて2段階へ再び上げていた事実が明らかになった。 軍当局が北韓の発射兆候を全く捕らえられなかったことを示すもので、現政権の脆弱な対北韓情報力と安易な対応態勢に対する批判が加重されるものと見られる。
合同参謀本部(合参)は10日、軍情報パートの北ロケット情報を分析した後、警戒態勢を2段階から3段階Aに下方調整した。 合参は更に国防部・合参合同組織である統合危機管理タスクフォース(TF)を少将級から准将級に下げろとの指示を与えた。 これに先立ち合参は北韓が予告したロケット発射時点(10~22日)の前日である9日、警戒態勢を2段階に強化した。 だが、北韓が発射時点を‘29日までの期間に延期する’と発表した直後の10日午後6時、警戒態勢を一段階低くし 以後12日の発射時までそのまま維持していた。
対備態勢の下方調整と関連して軍関係者は「軍の疲労度が高まって継続的に2段階を維持できなかった」と話した。 軍の警戒態勢は1段階が最も高く、その下に2,3段階があるい、最も低い3段階は緊急状況発生を念頭に置いたAと平時を意味するBに分かれる。 一線軍部隊では通常AとBを区分せずに3段階を運用するので、警戒態
勢が3段階に下がったということは平時状況を維持するという意味だ。
これについて国防部公報パート関係者は「軍の警戒態勢はミサイルに備えるのではなく、北韓軍全般の脅威に備えるものだ。 北韓ミサイルに備えた探知、分析、作戦チームは正常稼働していたし、この間 前方威嚇など特異動向がなく警戒態勢を一部弱化させたまで」と釈明した。 しかしまた別の軍関係者は「9日には全く身動きができずに待機していたが10日夜に非常段階を下げてかまわないという指示を受けた。 段階が下がったということは情報当局が北ロケット発射が延期されることを既定事実化したことを意味する。 誰も(北韓のロケット発射を)分からなかったという意味だ」 と話した。
実際に北韓ロケットが発射された後の12日、軍は再び‘2段階’に警戒態勢を強化した。 3段階から2段階に上方修正されれば、わが軍が保有する迎撃システムや戦闘機待機システムが本格発動されて、前方の軍警戒所勤務者が増え、最前方鉄条網のほとんどすべての警戒所に兵力が投入される。
北韓のロケット発射を控えて警戒態勢を緩和するほどに発射兆候を全く感知できなかったにも拘らず、キム・クァンジン国防部長官は12日国会で「(北韓発射台に)ミサイルが装着されているのを確認し、大統領府に報告した。 軍はすべての対備態勢を備えていた」と話して、虚偽報告論難が起きている。 キム長官は国会国防委緊急会議に出席して、‘政府が北韓のロケット発射兆候を捕捉できなかったのではないか’という質問に「昨日(11日)午後3時頃、私が報告を受けたものと記憶する。 状況系統ですぐに(大統領府に)報告される。 大統領も(発射台装着)事実を知っておられる」と述べた。
しかし11日に北韓がロケット‘銀河3号’を発射台から一部分離し修理に入ったという外信報道が出てくるや、軍関係者は真偽を尋ねる記者たちの質問に「解体と断定するにはまだ慎重でなければならない」としつつも「技術的な問題を解決するための作業(部分的解体)がなされていることは確かだ」と話した。 ミサイル装着を確認し大統領府に報告したというキム・クァンジン長官の話とは差がある。 ハ・オヨン記者 haha@hani.co.kr