本文に移動

"三星(サムスン)労組 作り16年 国外勤務だけ…再び準備会を率いて解雇さる"

登録:2012-12-06 22:27 修正:2012-12-07 00:37
SDI工場前‘復職闘争’イ・マンシン氏
イ・マンシン(48)氏

 蔚山(ウルサン)蔚州郡(ウルチュグン)三南面(サムナムミョン)の三星(サムスン)SDI蔚山工場前で6ヶ月にわたり火・水・木曜日のは退勤時間に合わせて「解雇は殺人だ」という字句が書かれた立て札を持って1人示威をしている労働者がいる。 その主人公であるこの会社の解雇労働者イ・マンシン(48・写真)氏は6日「三星の徹底した無労組経営で労働者は会社のいかなる不当な処置に対しても訴える術がない」とこぼした。 彼は昨年から社内で現場会を作り、今年初めには蔚山と天安(チョナン)・器興(キフン)工場まで合わせて労組建設準備会を率い、去る6月に会社の懲戒委に回付され解雇された。

 彼は入社した年の1987年8月にも労組設立認定を要求して工場占拠ストライキに参加したことで会社から‘問題社員’とレッテルを貼られ「労組に関与しない」という覚書を書いた経緯がある。 以後、彼は1993年11月から2010年10月まで中間の1年余りを除く残りの16年間はマレーシアと中国などの国外駐在員として飛び回った。 内情を知らない人は彼の長期にわたる国外駐在員勤務を羨んだが、彼はそれを‘島流し’または‘鉄格子のない監獄’と表現した。 結局、彼は2010年末に帰国した後、再び労組設立準備に乗り出し、結局そのために解雇された。

 彼の公式解雇理由は会社を相手に脅迫し金品を要求し上司に暴言と脅迫を働いたということだ。 会社側はこれを理由に彼を警察に告訴までした。 彼は 「労組を作ろうとしたという理由を外すための窮余の末の言い訳だ。 長期にわたる国外派遣生活に対する補償要求を恐喝・脅迫で上書きした」と抗弁した。 彼は去る8月、会社を相手に蔚山地方裁判所に解雇無効確認訴訟を起こした。

 彼は「懲戒の根拠規範である就業規則と懲戒理由の証拠を見れないのはもちろん、懲戒委で携帯電話を押収し、録音拒否など正当な防御権まで奪われた。 不当解雇の事実が明らかになり復職するまで屈せずに戦う」と語った。

 これに対して三星SDI蔚山工場側は「労組設立推進を口実にして金品を要求したなどの理由で社規に則り正当に解雇した」と明らかにした。

文・写真シン・ドンミョン記者 tms13@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/564230.html 韓国語原文入力:2012/12/06 21:25
訳J.S(1093字)

関連記事