2010年8月21日‘李明博-朴槿恵 紳士協定’…敵対→蜜月へ転換
朴 "国民もだまされ私もだまされた"
総合編成チャンネル法・世宗(セジョン)市など巡り対立
2010年会合以後 雰囲気急変
任期折返し点-大統領選挙準備に合わせて
朴、４大河川・MBCなどの事案に言及せず
李大統領-朴候補 関係変化
‘敵対的弾圧関係から共生的蜜月関係へ’
朴槿恵セヌリ党大統領候補と李明博大統領の関係は2007年8月ハンナラ党大統領候補競選以後の5年間に劇的に変わった。 仇敵同士だった二人は2010年8月21日の単独会合を基点に黙認・協力し始めた。
朴候補は2007年総選挙公認が終結に向かった3月末に記者会見を自ら要望し "国民もだまされ私もだまされた" と語った。 親朴系が大挙排除された公認に不満を爆発させたのだ。 無所属で立ち向かう親朴議員に "生きて帰ってきなさい" というメッセージも投じた。
二人は2009年7月には総合編成チャンネル許容を盛り込んだ言論関係法処理を巡って再び衝突した。朴候補は "世論寡占が憂慮される。 与野党合意で処理しなければならない" として政府と親李系党指導部と角を立てた。 しかし法案が与党単独で強行処理された後には問題提起しなかった。 彼女は昨年末、総合編成開局インタビューに全て応じた。 朴候補が‘与党内野党’イメージを固めたのは2010年6月の世宗市法修正案への反対であった。 彼女は直接本会議場で反対討論に立ち法案を阻止した。
しかし2010年8月21日、大統領府単独会合後 二人の関係は劇的に変わった。 親李系が‘朴槿恵牽制カード’として持ち出したチョン・ウンチャン前総理とキム・テホ総理候補者は致命傷を受けた状態であった。 朴候補は大統領選挙を2年半後に控えて本格的に活動しようとしていた時点だった。 会合後、両者は去る5回の会合の時とは違い "とても良い雰囲気であった" と伝えた。
会合後、李大統領に対する朴候補側の雰囲気も明確に変わった。李大統領側を非難していた親朴側近はこれ以上の批判を慎んだ。 以後、朴候補が李明博政府と角を立てたのは2011年3月の政府の東南圏新空港白紙化に関し "国民との約束を破って遺憾" と言及したこと程度だ。
朴候補は今年初め非常対策委員長時期にキム・ジョンイン、イ・サンドン非常対策委員を中心に溢れでた李大統領離党主張を "人為的決別はない" と一蹴した。 特に李明博政府の重点事業だった４大河川事業に関しては "言及することは不適切だ" として避けた。 セヌリ党選対委核心関係者は "４大河川事業は李大統領との単独会合で言及しないことを約束した事項" と話した。 朴候補は今年初め、李明博政府の民間人不法査察に関しても総選挙期間一貫して "民生政策を持って競争しなければならない" として、これを問題視しなかった。
キム・ジェチョル<文化放送>(MBC)社長退陣約束翻意論難は朴候補と李大統領間の‘紳士協定’を明確に見せる事件だ。 ある選対委核心要人は "キム社長退陣は放文振理事の交替を通じて自然に解決する方向で朴候補も同意したが、大統領府が強力に留任を主張するや朴候補もどうしようもなかった" と話した。 朴候補は李大統領私邸特検延長拒否に関しても言及しなかった。
朴候補は一時、自身のもとを去り事実上 李大統領側に行ったキム・ムソン総括本部長を起用して親李包容に乗り出し、パク・ソンギュ前大統領府報道官を選対委スポークスマンに任命するなど大統領府出身要人を選対委参謀に起用した。 李大統領も朴候補を助けるような姿を演出している。 李大統領は27日昼、全国主要指揮官激励昼食会で "政界でNLL(北方境界線)がどうのこうの言っているがDMZ(非武装地帯)を守るのと同じように守らなければならない" と話した。朴代表がNLL問題で文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党候補を攻撃している状況で側面支援に出たと解釈される発言だ。 また、李大統領は最近 新教界指導者に会い朴候補を支持してほしいと言及したことが分かった。
党内では "政策推進過程で自然に現政権と差別化されるだろう" と話していた朴候補が、経済民主化の代わりに経済成長側に方向を定めながら政策面でも李明博政府と大差ないだろうという展望が出ている。 ある選対委要人は "李大統領は朴候補が大統領になることがマシだと判断しているようだし、朴候補もまだ国家情報院、検察などの権力機関を握っている現職大統領と安全な関係を維持したいと考えているようだ」と話した。
ソン・ヨンチョル記者 sychee＠hani.co.kr
訳J.S(2108字)
