保守側 離脱なしで選挙
イ・フェチャン、イ・インジェなど合流
イ・ジェオも支援に乗り出す公算
進歩側 シム・サンジョン辞退して
ソン・ハクキュも文の応援に出たが
安哲秀側は辞退の衝撃で宙ぶら
18代大統領選挙選挙投票日が近づく中で、朴槿恵(パク・クネ)セヌリ党候補と文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党候補を中心に保守と進歩陣営がそれぞれ結集している。 保守と進歩が名実共に2者構図で正面対峙する正面勝負が予想される。
結集の強度や範囲では断然保守側が強い。 保守陣営は去る8月セヌリ党候補に確定した朴槿恵候補を中心に早くから戦列を整備してきた。 野党が‘イ・ミョンバク・クネ’と指摘するほどに現職大統領と与党候補が緊密な関係を維持している点も保守陣営の総結集様相を示している。 また、イ・フェチャン前議員とイ・インジェ議員など離れて存在した保守勢力も最近相次いでセヌリ党に合流した。 この間、朴候補に批判的だったイ・ジェオ議員なども選挙運動支援に出ると発表された。 英国に留まっていたウォン・ヒリョン前議員も数日前に帰国して選挙運動に乗り出した。
保守側が大統領選挙でこのように堅固な単一隊列を形成したことは1987年に大統領直選制が復活して以後初めてだ。 金泳三-金大中候補が正面対決した1992年には、与野党の中間地帯にいたチョン・ジュヨン統一国民党候補が、イ・フェチャン-金大中候補が戦った1997年にはイ・インジェ(国民新党)候補の出馬により保守陣営が割れた。 イ・フェチャン-盧武鉉候補の2002年(16代)大統領選挙時には保守代表は1人だったが、キム・ジョンピル(自民連)勢力が傍観したことにより保守の離脱があった。 李明博-チョン・ドンヨン候補が対決した2007年17代大統領選挙の時もイ・フェチャン自由先進党候補が出馬して保守票を相当部分蚕食した。 匿名を要求したセヌリ党のある戦略家は「穏健から所謂石頭まで保守全体がこのように一致団結して行う選挙は初めてだ。 少しでも手を抜けば逆賊という雰囲気が保守陣営にある。 国民の高い政権交替熱望にもかかわらず、今回の選挙が最後まで分からない所以だ」と話した。
進歩側も次から次へと連合している。 安哲秀(アン・チョルス)候補の辞退で文在寅 民主統合党候補が野党圏単一候補になった。 また、進歩の一軸をなす進歩正義党のシム・サンジョン候補は候補登録を前に‘文在寅中心の政権交替’を宣言して辞退した。 進歩政党候補が大統領選挙で野党圏単一化のために辞退したのは1987年ペク・キワン民衆候補以来初めてだ。 イ・ジョンヒ統合進歩党候補は候補登録はしたものの、政権交替のための野党圏連帯を強調している。 民主統合党の内部競選以後、後ろに下がっていたソン・ハクキュ前代表も27日から文在寅応援に乗り出した。 チョ・グク ソウル大教授らが主張する民主党と民主党外の民主進歩陣営が力を合わせる‘民主大連合’または‘進歩大連合’が形成される兆しを見せている。
だが、進歩側の結集力は保守陣営よりはるかに緩い。候補単一化過程が円滑でなく民主党と安哲秀勢力の連帯が生ぬるい状態だ。 両側陣営では2つの勢力の連帯を再び推進しなければならないという声が高まっている。 イ・チョルヒ イムン政治戦略研究所長は「安候補が政権交替のために白衣従軍すると言った以上、まもなく出てくるだろう。 政治を継続するためには傍観ではなく積極的に責任を負う姿勢を見せなければならない。 参加なき基盤形成は不可能なので、まもなく文候補を助けるものと見る」と語った。
18代大統領選挙が保守-進歩の正面対決で行われるだけに、敗北する側は大きな打撃が避けられず、場合によっては政界再編につながる可能性もある。 カン・ウォンテク ソウル大政治学科教授は「2者構図は伝統的意味の保守-進歩間対決というよりは、決選投票制がない制度上の問題のために強要された選択という側面が強い。 現在の2党体制に対する不満を持つ人が1/3に達するだけに、誰が勝とうが現在の政党構図がそのまま維持されることは難しい」と語った。
キム・ジョンチョル記者 phillkim@hani.co.kr