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‘朴槿恵 TV討論’傍聴客の質問まで‘事前調整’論難

登録:2012-11-27 20:28 修正:2012-11-28 03:48
参席者 "強度を下げれば発言権を与えると
セヌリ側企画会社が懐柔" 主張
セヌリ "党としてあずかり知らない"
朴槿恵セヌリ党大統領候補が26日京畿(キョンギ)高陽(コヤン)市のキンテックスで開かれた単独テレビ討論会で挨拶している。 高陽/国会カメラマン団

 朴槿恵セヌリ党大統領候補の単独テレビ討論で、セヌリ党と契約した企画会社側が傍聴客に「質問の強度を下げてほしい」と要請し、これを受け入れない場合は発言機会を与えないと言ったという主張が出てきて論難が予想される。

 26日夜11時15分に始まったテレビ討論に傍聴客として参加して、朴候補に質問を投げかけた大学生チョン・某氏は27日<ハンギョレ>とのインタビューで「午後7時から控室で待っていたが夜9時半ぐらいに個別に呼ばれ、企画会社から質問を修正してほしいという要請を受けた」と明らかにした。 傍聴客の中から質問者に選ばれたチョン氏が企画会社側の要請により討論会前日にあらかじめ送った質問を問題視したのだ。

 彼が当初しようとしていた質問は、わずか1年足らずでセヌリ党が主要福祉政策に関する態度をひっくり返した理由であった。 チョン氏は「昨年、半額授業料を実現しようと大学生がデモをした時には政府・与党が公権力を投じて抑え、昨年ソウル市長補欠選挙の発端になった無償給食ではセヌリ党が福祉ポピュリズムだと猛攻を浴びせた。 ところが今、朴候補は無償保育・半額授業料に経済民主化まで語っている。 なぜ態度を180度旋回したのか、ただ大統領選挙が近づいて票を貰うために掲げた公約なのかを尋ねたかった」と明らかにした。

 だが、チョン氏は個別に呼ばれて持続的に懐柔を受けたと明らかにした。 彼は「企画会社の職員が‘今日はそのような攻撃的質問をする雰囲気ではない。 セヌリ党が願わない。 朴候補の半額授業料政策がどんなものなのかを質問してほしい’と要請した。 質問を変えなければ質問機会を与えないこともあるという言い方だった」と打ち明けた。 結局チョン氏は要請を受け入れて「半額授業料・無償保育などが真正性のある政策か」と尋ねるに終わった。朴候補は「絶対的に真正性がある政策」と答えた。

 セヌリ党は質問に対する事前調整はしていないと反論した。 ペク・キスン セヌリ党公報委員は「討論以前にどの領域の質問をするかを調整したかもしれないが、質問内容に対する調整はしていない。 市民パネルに対する交渉は企画会社が担当したので党では全く分からない」と明らかにした。

 司会を担当したソン・ジホン アナウンサーの偏向的進行も批判の俎上に上がっている。 ソン アナウンサーはパネルであるチョン・ジンホン<中央日報>論説委員が「(朴候補の)政策が抽象的」として質問を続けようとすると、朴候補に代わって「どの点が抽象的か」と問い直した。 続けて「色々なパネルに同等な機会を与えなければならないが(チョン委員だけが)質問をたくさんしているようだ」として、チョン委員の話をさえぎるなど何度も‘追従性’進行を繰り返した。 チョン委員はソン アナウンサーに「過度に話を遮っている」と不満を表わしもした。

ユン・ヒョンジュン、ウム・ソンウォン記者 hjyoon@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/562612.html 韓国語原文入力:2012/11/27 20:10
訳J.S(1475字)

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