朴槿恵(パク・クネ)セヌリ党候補は18代大統領選挙公式選挙運動の初日である27日、大田(テジョン)駅広場で初遊説を行う。 文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党候補は初遊説地域として釜山を選択した。 初遊説地にあらわれた朴槿恵候補の戦略地域は忠清(チュンチョン)、文在寅候補の勝負所はPK(釜山・慶南(キョンナム))だ。
朴槿恵候補は27日ソウルと釜山、光州(クァンジュ)、大田など4ヶ所で同時に開かれる地域選挙対策委員会発隊式の中で、大田行事に参加する。 それだけ忠清圏を重視しているという意味だ。 大田駅遊説を終えた後は世宗(セジョン)市、錦南面(クムナムミョン)のテピョン市場と公州旧バスターミナル、論山(ノンサン)、扶余(プヨ)、保寧(ポリョン)など忠清地域をあまねく回り遊説して有権者と会う予定だ。
朴候補が大田と世宗市など忠清圏の核心地域を公式選挙運動の初遊説地に定めたことは歴代大統領競選のキャスティングボートの役割をしたミッド フィールドを占めるという戦略に従ったわけだ。 忠清地域は2002年16代大統領選挙以後、民主党支持が強かったが、去る4月の総選挙時からセヌリ党支持が強まる様相を見せている。 加えて忠清に基盤を置いた先進統一党(自由先進党)が最近セヌリ党に事実上吸収され、イ・フェチャン前議員、イ・インジェ議員もセヌリ党に合流した。 選対委のある核心関係者は「忠清は朴候補が強調する国民大統合を為す中心であり出発点だ。 2002年大統領選挙に比べて忠清から如何に多くの票を持ってくるかに今回の選挙の勝敗がかかっている」と語った。
朴候補は比例代表議員職辞退に先立ち、この日‘維新被害者の名誉回復および補償に関する法案’を共同発議し、過去事問題解決に対する意志を示した。 法案が通過すれば維新時代の緊急措置で獄苦をなめたり刑事上の不利益を被った被害者1200人余りに補償を受ける道が開かれることになる。
文在寅(ムン・ジェイン)候補は27日午前、自身の地方区である釜山沙上区(ササング)の西部ターミナルで出勤途中に遊説を行った後、母校である慶南高等学校を訪問する予定だ。 釜山・慶南地域は朴候補に強く集中している大邱(テグ)・慶北(キョンブク)とは異なり、各種世論調査で野党圏支持指向が多くて40%を越えることが明らかになっている。 釜山出身の盧武鉉候補が出馬した2002年大統領選挙時には30%に至らなかったことに比較すれば10%程度高い。 そのために文候補側はPK地域での票拡張を勝利のカギと見ている。 ウ・サンホ公報団長は「釜山・慶南地域の最近の民心は李明博政権の失政と冷遇の中で悪化した。 この地域の人口が他地域に比べて密集している上に候補の縁故地で最大限高得票をしてこそ選挙で勝利することができる」と説明した。
文候補は大統領選候補登録の後、最初の日程だった26日には忠北(チュンブク)清州(チョンジュ)と光州を訪問した。 ウ公報団長は「歴代大統領選挙で忠清道が選択した候補が常に勝利してきた。 本戦では外縁拡張が重要だ」として、忠清道訪問理由を説明した。 文候補は光州国立5・18民主墓地を参拝した後 「参与政府が非常に足りない点が多く政権を譲り渡し、歴史を退行させて5・18光州が成し遂げた民主主義までも大きく退歩させた痛恨の結果について強く省察しており、骨にしみた教訓としている」と謝った。
キム・ジョンチョル、清州、光州/ソンチェ・ギョンファ記者 phillkim@hani.co.kr