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"労組委員長 ひっ捕まえなければ" …現代グループ役員会議、労組破壊 論議

登録:2012-11-08 08:33 修正:2012-11-08 09:46
現代証券労組、録音ファイル 暴露
グループ・系列会社経営陣が集まり会議
現代証券社長 "先鋒となって殺す"
グループ次元の法律支援可否 検討
使用側候補 労組選挙出馬も論議
現代証券労組員が7日午後ソウル汝矣島(ヨイド)の現代証券本社前で集会を開き、現代グループの現代証券労働組合弾圧を糾弾している。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr

"ISMG代表が破壊工作を主導"
労組、ヒョン・ジョンウン会長・参席者ら 告訴

 現代グループ役員が系列会社である現代証券労組を瓦解させる方案を議論した会議の録音ファイルが公開された。 労組側はグループ次元の組織的な労組破壊工作だとし、ヒョン・ジョンウン現代グループ会長らを不当労働行為の疑いで検察に告訴した。

 全国民主金融労働組合現代証券支部(支部長 ミン・ギョンユン)は7日、国会で進歩正義党と共に記者懇談会を開き、9月26日ソウル江南区(カンナムグ)三成洞(サムソンドン)のISMGコリア会議室で開かれた現代グループ高位役員会議の録音ファイルを公開した。 この会議にはイ・ベクフン現代グループ戦略企画1本部長、キム・ヒョンギョム現代グループ常務、イ・ゲチョン現代貯蓄銀行社長、ユン・ギョンウン現代証券社長(当時 副社長)等、現代グループおよび系列会社最高位役員7人が参加していた。

 録音ファイルを聞いてみれば、ユン・ギョンウン社長は「これ(ミン・ギョンユン支部長)殺さなければならないという話であって、(中略)こいつらを、基本的にミン・ギョンユンをひっ捕まえるプロジェクトを作らなければならない(中略)私が先鋒となるから、私が死んでもあいつが死んでも、あるいは一緒に死んでも私はそれだけすれば良い、これは私が捕らえて殺すから」と話し、ミン支部長体制の労組を瓦解させなければならないと主張した。 これに対して別の参席者はユン社長の話に積極的に同意して労組破壊計画を議論した。

 労組破壊計画がグループ次元で用意されたという点を裏付ける内容も録音ファイルの随所に出てくる。 ユン社長は弁護士出身であるチャン・ポルヒョク現代グループ国際金融室長に「現在のグループ弁護士は我々の弁護をできないでしょう?」としてグループ次元の法務支援可否を尋ねた。 これに対しチャン室長が「はい、若干負担」と答えると、ユン社長は「現在、労務側に、非常に使用側中心にとてもうまくクルクルと丸める若手がいます。 ○○だったか、どこがにいるでしょう。 一度調べてみて下さい。 検察出身者に対してとても強い人物がいるでしょう」として特定ローファームに法律支援可否を調べてみることを指示した。

 この日の会議では‘労組選挙に会社側候補を引き込む’とか、‘労組委員長に刑事訴訟より個人的に経済的負担が大きい民事訴訟をかけて物質的な圧迫を加えなければならない’というなど、労組破壊のための具体的計画も議論された。

 これに対して現代証券労組は「‘現代グループを事実上支配する者’が、現代グループ内で何の職責もなしに系列事業を通じて不当な利益を得ているが、労組が邪魔になるとして破壊工作を行っている」と主張した。 労組が名指しする労組破壊工作の主導者はファン・ドゥヨン ISMGコリア代表だ。 この日の会議もファン代表が進行を務めたし、会議場所もISMGの事務室だった。

 クォン・ヨングク民主社会のための弁護士会(民主弁護士会)労働委員長は「現代グループの会議内容は明確に労働法で禁止している労組に対する支配・介入だ。 会社が争議行為に対する防御目的ではなく、グループ次元で積極的に労組支部長の活動を阻み、労組を破壊しようとしたことは憲法に明示された労働3権を正面から否定する法律違反行為であり厳重処罰しなければならない」と話した。

 労組はこの日、ヒョン・ジョンウン現代グループ会長と今回の会議に参加した役員を不当労働行為の疑いでソウル南部地検に告訴した。 これに対して現代グループ関係者は「状況を把握中であり特に明らかにする内容はない」と話した。

チョン・ファンボン記者 bonge@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/559581.html 韓国語原文入力:2012/11/07 22:38
訳J.S(1851字)

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