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"原爆 子孫の苦痛治癒が脱核時代の第一歩"

登録:2012-10-29 23:51 修正:2012-10-30 17:01
ドキュメンタリー‘残忍な遺伝’キム・ファンテ監督
被害家族 7年間の記録 31日 試写会
キム・ファンテ(41)監督

 原子爆弾の被爆者とその子孫が世代を引き継いで体験している苦痛を描いたドキュメンタリー‘残忍な遺伝’が来る31日夜8時、ソウル鍾路区(チョンノグ)のソウル歴史博物館付近の独立映画専用映画館インディスペースで試写会を通じて披露される。

 記録映画製作所‘ドキュイヤギ(話)’のキム・ファンテ監督が去る2005年から7年かけて製作したこの映画はハン・ジョンスン(53)韓国原爆2世患友会長の人生を通じて核と放射能の危険性、被爆後遺症の遺伝、被爆2世患友の現実、韓国政府の原子力政策などを見つめている。

 ハン会長の母親は1945年8月6日に日本の広島で爆発した原子爆弾により被爆した。 幸い命は取りとめたが、1959年生まれのハン会長は大腿部無血性壊死症など被爆にともなう先天性後遺症を持って生まれた。 被爆3世であるハン会長の息子もやはり被爆の後遺症である脳性マヒを病んでいる。

 現在、国内に生存している被爆1世は2600人余であり、彼らの子孫1万余人の中で2300人余りは無血性壊死症、脳性マヒ、ダウン症候群など被爆後遺症と疑われる先天性疾患を病んでいる。 しかし、医学的に遺伝性が証明されていないという理由で被爆2世と3世などの子孫は何の補償も受けられずにいる。 昨年には慶南道(キョンナムド)が、今年は慶南(キョンナム)陜川郡(ハプチョングン)が被爆者の子孫を支援する条例を作ったのが全てだ。

 試写会を主催する‘陜川平和の家’のソク・ヘジン運営委員長は29日「原爆被爆者とその子孫の苦痛を大衆に広く知らしめるために‘残忍な遺伝’の全国巡回上映と国内外映画祭への出品を計画している」として「機関や団体の上映申請も受け付ける」と明らかにした。 (02)744-8007。 チェ・サンウォン記者 csw@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/557956.html 韓国語原文入力:2012/10/29 19:44
訳J.S(929字)

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