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"三菱、1人当り1億ウォンの被害補償を"‘徴用被害者’韓国内裁判所に初の訴訟提起

登録:2012-10-24 20:35 修正:2012-10-25 00:43
ヤン・クムドク氏ら5人 光州地裁へ
日帝強制占領期に‘朝鮮女子勤労挺身隊’に引きずられて行き仕事をしても賃金を受け取れなかったキム・ソンジュ(84)氏らが24日午前、三菱重工業(株)を相手に韓国内裁判所に初の損害賠償請求訴訟を提起するため三菱側に損害賠償を要求する横断幕を持って光州(クァンジュ)地方裁判所に入っている。 光州/ニューシス

"日本で仕事をして指が切られ生涯 人前で手を出せず、地震が起きて倒れて足首の骨を負傷し足を引きずって生きてきました。"

 日帝強制占領期‘朝鮮女子勤労挺身隊’に引きずられて行き日本名古屋の三菱重工業(株)で仕事をしても賃金を受け取れなかったキム・ソンジュ(84・京畿道(キョンギド)、安養市(アンヤンシ))氏は24日、光州広域市議会ブリーフィング室で、三菱重工業を相手に韓国内裁判所に損害賠償請求訴訟を提起するまでの67年の悲しみを打ち明けた。 彼女は全南(チョンナム)、順天(スンチョン)南小学校を卒業した直後の1944年5月、三菱重工業に動員された。 故国に帰ってきて結婚したが、勤労挺身隊という名称のために‘日本軍慰安婦’と誤認されて精神的苦難を経験した彼女は「私があとどれくらい生きますか?」と話し目がしらを赤くした。

 ヤン・クムドク(84・女・光州広域市西区良洞)氏など5人はこの日、日本の三菱重工業を相手に勤労挺身隊被害者6人が受けた精神的被害の補償を要求し、光州地方裁判所に損害賠償請求訴訟を起こした。 最高裁が去る5月24日、日帝強制徴用被害者の損害賠償請求権を認める判決を下した後、日本戦犯企業を相手に韓国内裁判所に損害賠償訴訟を提起したのはこれが初めてだ。

 被害者たちは13~15才の年齢で1944~45年に勤労挺身隊へ動員されて、三菱重工業名古屋航空製作所などで仕事をしたが賃金を受け取れなかった被害者6人に‘1人当り1億100万ウォン(訳注:約730万円)ずつを支給せよ’と要求した。 被害者6人の内、亡くなった2人の遺族1人が原告として参加した。 この訴訟を引き受けたイ・サンガプ弁護士は 「損害賠償慰謝料は精神的苦痛を受けたことと支給されなかった賃金を現在価値に換算して請求することが妥当だ」として「だが受け取れなかった賃金を現在価値に換算すれば訴訟が長くなり、被害者の大部分が高齢者である点を考慮して先に精神的苦痛に対する損害賠償だけを要求することにした」と話した。

 最高裁の強制動員被害者損害賠償請求権認定判決当時、訴訟を引き受けたチェ・ポンテ弁護士は 「2008年日本の最高裁判所もヤン氏など被害者の個人請求権は生きているが、裁判を通じて救済する方法がないと判決し、日本企業が自発的に救済するよう薦めた」として「強制動員被害者に対する日本の最高裁判所とわが国の最高裁判決の趣旨が違わないため勝訴する可能性が高い」と話した。

光州/チョン・デハ記者 daeha@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/557358.html 韓国語原文入力:2012/10/24 19:57
訳J.S(1363字)

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