原文入力:2012/09/24 16:41(1114字)
←犬肉合法化反対デモ現場で「私を食べないでください」とのプラカードを首にかけた犬。 ハンギョレ資料写真。
食用犬飼育農家「社団法人許可を」集団行動
農食品部「合法的ではない協会を許可してやることはできず」
「犬肉」問題にまた火が付いた。今度は食用犬飼育農家たちが公開的な集団行動に出た。
大韓育犬協会会員農家約500人は24日、政府果川庁舍の前で生存権保障を掲げた集会を開き、大韓育犬協会を社団法人として許可するよう要求した。食用犬飼育農家たちが公開集団行動に出たのは、前にも後にもない事だ。育犬協会は「政府の微温的な態度と動物保護団体の悪意的な誹謗で、食用犬飼育農家の生存権が脅威にさらされている」と主張した。この日の行事では、協会代表たちの頭髪式もあった。育犬協会側は全国の2万農家で600万匹の食用犬を飼育していると主張している。
育犬協会のムン・ドクビョン顧問は「社団法人にしてくれれば、会員農家たちが糞尿などの衛生処理を適切に行うよう自主規制する」と述べ、「農林水産食品部(農食品部)は動物保護団体の反対を理由に4回も社団法人許可書類を却下したため、行動に出ざるを得なくなった」と語った。ムン顧問はただ「食用犬肉の全面的な合法化を要求することではない」と付け加えた。政府の支援を得ることができない食用犬飼育農家たちは施設が劣悪で、概して環境部の糞尿処理基準などを守ることができてないことが知られている。
これに関して農食品部関係者は 「現行法では食用犬の合法性が認められていない」、「合法的ではない食用犬飼育農家の協会を社団法人として許可してやることはできない」と述べた。農食品部では、育犬協会を社団法人として許可する場合、事実上の合法化として認識され、国内外の動物保護団体たちの非難世論が降り注ぐことを憂慮している。
動物保護市民団体KARA(Korean Animal Rights Advocates)は声明文を出して、食用犬飼育合法化要求は国家の動物保護政策に相反する」と述べ、 「この際政府は、犬飼育の段階的撤廃のための決断を下さなければならない」との立場を明らかにした。これと共に、犬飼育農家を相手に政府が業種転換のための具体的支援策を果断に実践することを要求した。
現行の畜産物衛生管理法の家畜規定には「犬」が初めから抜けており、屠畜と食用の可否に関する規定も全くない。政府には食用犬飼育・流通に関する現況と実態の資料も存在しない。「食用犬飼育」を合法も不法でもないまま、数十年間、放置しているわけだ。
キム・ヒョンデ先任記者 koala5@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/553096.html 訳 M.S