原文入力:2012/09/19 19:53(1054字)
‘武装共産軍 暴動鎮圧’表現
犠牲者遺族ら 強力反発
陸軍が自ら製作した広報動画で済州4・3事件を‘暴動’と規定し、論難が起きている。 犠牲者遺族らと済州出身政治家たちは強く反発し国防部長官と陸軍参謀総長の謝罪を要求した。
済州地域選出議員である民主党カン・チャンイル、キム・ウナム、キム・ジェユン議員は19日声明を出し「済州4・3事件を‘武装共産軍の暴動’と広報した事態に責任を負わなければならない」として、国防部長官と陸軍参謀総長の責任ある謝罪を要求した。 カン議員らが指摘した動画は、陸軍が先月初めにユーチューブなどにあげた「大韓民国陸軍第3歩兵師団紹介映像‘天下無敵 白骨師団’」という題名の部隊広報動画だ。 陸軍は動画で「1948.4.3~7.3 解放後済州武装共産軍暴動鎮圧を始め」という字幕と共に師団の歴史を紹介している。
国防部は去る10日付<国防日報> 1面記事 "‘天下無敵白骨師団’ユーチューブ人気爆発" を通じて「一ヶ月で照会数4万を突破した。 単純に部隊を広報する次元を越えてわが軍と対国民信頼度を高め国民安保意識を向上するのに大きく寄与している」と自画自賛もした。
カン議員らは 「済州4・3事件は2000年国会で‘済州4.3事件真相究明および犠牲者名誉回復に関する特別法’を制定して真相究明と共に犠牲者と遺族たちの名誉を回復させたし、2006年大統領が遺族たちに公式に謝った」として 「国防部は親日および反民主勢力を擁護して民主平和勢力を‘従北追求’という軍内の逆行した歴史観を正さなければならない」と主張した。
4・3事件犠牲者遺族会側も強く反発した。 済州4・3平和財団関係者は「前の政府で謝った事件を次の政府は‘暴動’と広報する事態が起こっている」として「済州道民を2度殺す振る舞い」と批判した。
軍関係者はこれに対して「(暴動鎮圧の意味は) 4・3事件を指したものでなく、警察署や官公庁を襲撃した南労党員を指し示す武装隊の暴動を鎮圧したという意味だ。 犠牲になった済州道民とは関連がない」と釈明した。
パク・ヒョンチョル、ハ・オヨン記者 fkcool@hani.co.kr
←国防日報9月10日付 1面
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/552397.html 訳J.S