原文入力:2012/09/19 08:04(1388字)
←朴槿恵セヌリ党大統領候補が18日午後、京畿(キョンギ)城南(ソンナム)嘉泉(カチョン)大学校で‘韓国社会で女性指導者として生きるということ’という主題で招請特別講演を終えた後、行事会場を出て記者たちの質問を受けている。 城南(ソンナム)/共同取材写真
側近不正疑惑 なぜ続くのか
ホン・サドクの不法資金疑惑告発に朴槿恵また‘個人の問題’と単純化
有力であるほど色々と人が絡まるのに“人を見る見識が不足”との指摘も
莫大な選挙費用の合法調達が手にあまり…与野を問わず‘共通の難題’
朴槿恵セヌリ党大統領候補は中央選挙管理委員会が親朴系の座長格であるホン・サドク前選挙戦キャンプ共同選対委員長を、不法政治資金を受け取った疑いで検察に告発したことについて18日、自身に火の粉が飛び散ることを遮断するのに注力した。 彼女はこの日の選管委の告発に対して“内容はよく分からない”として自身とは関係ないという意を強調した。 同時に“早急に真実が明らかになれば良いだろう”と話し、是非が判断されるべき‘個人的問題’として単純化した。 側近であるヒョン・ギファン前議員がヒョン・ヨンヒ議員から公認献金を受けた疑惑で検察に告発された時とそっくりだ。
セヌリ党内では朴候補のこのような態度に対して“側近の金品授受疑惑に対して、候補がとても安易に対処する”という話が出てきた。朴候補が任命した公認審査委員であるヒョン・ギファン前議員に続き親朴系の座長格であるホン議員までお金の問題にかかわっただけあり、もう少し根本的な点検が必要だということだ。 ある参謀は“朴候補が周辺の人々の金銭問題に対して厳重な処理方針を明らかにするなど、苛酷なほどの強力な意志を明らかにするべきなのに他人の話をするように消極的に話しているようだ”と話した。
朴候補の‘人を見る見識の不足’を指摘する話も多い。 ある当局者は“4・11総選挙前に一部参謀が朴槿恵候補にヒョン・ギファン前議員の金品不正関連説を提起して、遠ざけなければなければならないと助言したが、朴候補は‘証拠があります’としてヒョン議員を公認審査委員で重用した”として“結局朴候補の‘人を見る目’に問題があるというのが証明された”と話した。 朴候補が‘証拠’を要求して側近に厳格な道徳的定規を突きつけることができず、金銭に関する波紋を自ら招いた側面があるということだ。
朴候補が大統領に当選する可能性が高まる中で、朴候補の側近に分類される人々の周辺にコネを作ろうとする人々が集まったのも‘金銭スキャンダル’が頻繁に発生する要因に挙げられる。 当選以後の利権や席を狙って大統領選挙前にあらかじめ有力候補側近にお金を出すのが一種の‘投資’と認識されているということだ。 親朴系のソン・ヨンソン前議員が今年12月大統領選挙でパク候補当選のために多くの票を集めてくれば朴候補が大統領になった後自身を国防長官に任命することとし、金銭を要求したことが明らかになったのが端的な事例だ。
莫大な資金が必要な選挙で合法的な方式の金銭調達は、きわめて制限された構造的な問題として、いわゆる‘金銭波紋’の根本原因になっているという指摘も出る。 ある再選議員は“大統領候補選挙戦と大統領選挙本戦過程には多量の金が入るほかはないが、過去のように候補が目に見えない多額の札束を用意することはできない”として“結局キャンプに参加した側近が個別的にお金を作って使う方法しかないが、そのような過程で事故が生ずる場合がたびたびある”と話した。
党財政状態をよく知る他の議員も“大統領候補選挙戦と大統領選挙過程で途方もないお金が入るのに比べて選管委の補助は非常に不足して、その上に選挙が終わった後に出てくる事後補填方式”としながら、“結局選挙戦と大統領選挙を行う過程でどんな方式ででもお金を調達しなければならないが、その過程で問題が生ずる” と話した。 実際に与野党各政党は過去、大統領選挙過程で選挙が終わった後受けることになる政党補助金を担保として第2金融圏で貸し出しを受けて、不足したお金は財力ある信頼できる要人をキャンプに重用して、不足分を補充して後ほど返す方式でお金を調達してきた。
シン・スングン記者skshin@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/552355.html 訳H.K