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‘一斉試験 罷免’ チョン・サンヨン教師の最後の授業

 “先生何も悪くないのに…”
“みんな!学校に必ず帰ってくるよ…”

チョン・ミニョン記者キム・ポンギュ記者ウン・ジヒPD

←一斉試験の時に体験学習を許したという理由で罷免通知を受けたチョン・サンヨン教師(前列左側)が17日夕方ソウル,新門路,ソウル市教育庁の前で開かれた‘一斉試験反対教師懲戒撤回要求ロウソクのあかり文化祭’に参加し参席者らの発言を聞いている。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr

“先生,携帯メール送りますね” “明日学校に出ていらっしゃらなければ私たちも教育庁前へ行きます。”
17日昼12時40分頃、ソウル,恩平区(ウンピョング),亀山(クサン)小学校正門前では6学年8班の生徒30人余りがこの班の担任チョン・サンヨン(42)教師と最後の挨拶を交わした。チョン教師は雨が降る学校正門前で学生たちと一人ずつ抱擁をして「必ず学校にまた戻る」として「その時まで新しく来られる先生と楽しく勉強しながら待っていなさい」と念を押した。何人かの生徒たちは突然の別れがこの上なく惜しまれて目がしらを赤く染めた。

チョン教師は去る10月行われた全国単位学業達成度評価(一斉試験)時、生徒たちの体験学習を許したという理由で去る16日ソウル市教育庁から罷免通知を受けた。チョン教師は「実際に生徒たちとまた会えなくなると思うと心が千々に乱れる」として「いくら考えても学校から追い出されるほど大きい過ちを犯したとは理解できない」と話した。このクラスのイ・ジョンチョン(12)君は「(一斉試験の時)先生は私たちに試験を受けるなと言ったことはない」として「何の誤りもない先生を学校から追い出すとは話にならない」と話した。 同じクラスのキム・ソンミン君も「先生は私たちのクラスの生徒たちを家族のように接してくださいました」として「必ず卒業する前に学校に戻られることと信じます」と話した。

この日午前学校側では「チョン教師はすでに罷免通知を受けた状態」としてチョン教師の学校進入を妨げた。「生徒たちと最後の挨拶でもすることができるようにしてくれ」という父兄らの説得の末、チョン教師は教室に入ることができ、午前には国語と算数の授業を行った。チョン教師は「子供たちに私は教室を去るほかない理由を理解させにくく堪え難かった」としながらも「何日か前から不安に思った子供たちが、それでも冷静な姿を見せてくれて、それだけでも気が楽だった」と語った。

この日亀山小学校では6学年父母たちがチョン教師に対する善処を訴える嘆願書に署名を集めた。このクラスの父母ユン・某氏は「先生が送った手紙に一斉試験を受けるななどという話は全くなかった」として「子供と十分に相談して決めたことなのに先生にすべての誤りをかぶせるのはあまりにも不当だと考えて、父母30人余りの同意を得て嘆願署名を集めることにした」と話した。

インタビューの間中チョン教師の懲戒の知らせを聞いた昔の教え子たちからの激励電話が相次いだ。チョン教師は「今は子供の母親になった昔の教え子たちまで知らせを聞いて心配してくれて力が出る」として「まだ学年末の成績処理もできていない状態で子供たちにも色々と申し訳ない」としながら限りなく立ち去りがたい足取りで学校を離れた。

チョン・ミニョン記者minyoung@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/328331.html

原文入力:2008-12-18午前04:36:11
原文: 訳J.S