原文入力:2012/08/30 08:32(1294字)
労組 "本交渉から分離して交渉…社内下請けも参加"
非正規職 "歓迎" …正規職 連帯が難しくなるかも
現代自動車労使が争点となっている不法派遣問題を本交渉から分離して、社内下請け労組も参加する特別交渉で議論することを決めた。 だが、現代車と社内下請け労働者の立場が平行線を走っており、不法派遣を巡る葛藤は長期化する可能性が高いものと見られる。
現代車正規職労組である全国金属労組現代車支部は29日 「会社が提示した‘社内下請け労働者中3000人正規職新規採用’は不法派遣を認めない内容であり受け入れられない」として「この問題は本交渉から分離して不法派遣特別交渉で議論することにした」と明らかにした。 不法派遣特別交渉には金属労組、現代車、現代車支部、下請け業者、現代車非正規職支会が参加する。
現代車正規職労組が不法派遣交渉を切り離したのは、短時間内に接点を探すのが難しいという判断が作用したものと見られる。 現代車は新規採用案が‘マジノ線’と主張する反面、非正規職支会は 「会社が不法派遣を認めなければならない」と対抗しているためだ。
現代車非正規職支会は正規職労組の決定に対してこの日蔚山(ウルサン)、北区(プック)、楊亭洞(ヤンジョンドン)の現代車本館前で記者会見を行い「歓迎する」という意向を明らかにしたが、内心は複雑だ。 不法派遣にともなう正規職転換要求は正規職と非正規職が共闘を行っても勝ち取るのが難しい事案だ。 正規職労組の交渉が終えられればストライキに入ることが難しくなり、現実的に非正規職との積極的な連帯が難しくなる。 こういう限界があるものの、正規職労組が新規採用案に合意をするよりは‘独自闘争’がまだマシだと非正規職支会は見ている。
非正規職支会は不法派遣闘争にすべてを賭ける態勢だ。 支会関係者は「今回の機会が不法派遣にともなう正規職転換ができる最後の闘争時点と見ている」として「すべての方法を動員して必ず勝ち取る」と話した。
しかし‘不法派遣を認めることはできない’という現代車の立場は別に変わっていない。 現代車関係者は「会社の立場で3000人新規採用案は前向きな決断だった」として「新規採用案について特別交渉で深く議論したことがないだけに、十分に議論する」と話した。
不法派遣葛藤が長期化するほど現代車に不利だという予測が多い。 雇用労働部蔚山雇用労働支庁が現代車に対して‘派遣勤労者保護などに関する法律’違反の疑いで捜査しているためだ。 蔚山支庁は現代車社内下請けを不法派遣と認定した最高裁判例を適用すると明らかにしており、司法処理の可能性が高い。 パク・チョムギュ‘非正規職のない世の中作り’執行委員は 「国会国政監査でも不法派遣問題が争点になるものと見られる」と話した。 キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr
原文: 訳J.S